邂逅 ページ28
〜No side〜
そこは、とある地域。
生きていくためのものを得られず、浮浪者となった者や、捨てられた子供達が集まる場所。
「お腹空いたなぁ…」
そこの子供達は、一つの集団になって生活していた。
「おーい!盗ってきたぞ〜!」
一人の少年が、子供達の元へ帰還する。
彼らは自分で働いてお金を稼ぐ事ができないため、食べていくには、どこからか食料を盗んでくるしかない。
子供でも働く者はいると思った者もいるであろうが、それは“普通”の子供に限られる話だ。
一度、働きたいと、とある店に願い出てみた者がいたが、『こんな薄汚いガキなんざ雇えるかよ』、と追い返された事がある。
ーー所詮捨て子に働き口なんて無いのだ。
その日、そう子供達は悟った。
それが悪と知っていても、生きていくには盗むしかない。
「今日は大収穫だよ!」
少年は子供達に食料を渡していく。
食料調達をする者は毎回変わり、目的のものを得られれば他の者に渡す。
ここではそれが日常的な光景だった。
……そして夜。
「あ゛あ゛あああぁぁぁッッ」
子供達は、突如響いた悲鳴で目を覚ました。
何事か、と悲鳴がした方へ目を向ける。
そこで見たものはーー
「ヒヒッ、ひょろひょろしたのしかいねぇが、数はいるなぁ」
ーー人の姿をした何かが、仲間を食らう様子だった。
あまりの衝撃に、思考が一瞬止まる。
そして再開した者から順番に状況を理解し、悲鳴をあげながら逃走する。
が、栄養失調で体力もない子供達は、逃げきれずに食われていった。
ーーその時。
「あら、目的の鬼はこんなところにいたのね」
突如、“黒髪で水色の目”をした少女が現れた。
「何だぁお前」
「鬼殺隊と言えば分かるかしら?」
「お前みてぇな女がかよ」
「えぇ」
子供達は思った。
嗚呼、助けが来たんだ、と。
数人の子供が少女の元へ歩いていく。
この人の側にいれば安全なんだと信じて。
「女如きに負けるかよぉ!」
鬼が攻撃を仕掛けてきた。
少女は、その攻撃を避けた。
少女の側に行かなかった二人の少年は、少女の行動が信じられなかった。
…攻撃されて避けるというのは普通の事だ。
しかし、この時彼女の後ろには、“子供達がいた”。
ーー避けられて当たらなかった攻撃は、当然その場に取り残された子供達に当たる。
少女はその光景を見てから、
「『黒の呼吸 肆ノ型
鬼の首を斬った。
1065人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます!お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます!はい、描けたらURLを貼らせていただきます…! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です!むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです!描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです! (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します!いつもお話楽しく読ませていただいおります!質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…? (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こくらげ | 作成日時:2019年10月8日 23時