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「甲斐が起こした傷害事件か…
まぁ、でも確かにそれも関係無くはない」
そう言って先生は、とある席の机を持ち上げては落とす。
そして、ゆっくりとその席に座った。
「君達も分かってるはずだ。でも答えたくない。」
「澪奈、澪奈の事でしょ。澪奈が自 殺した事…」
さくらの声が、久しぶりに聞こえた。
如何してだろう。毎日会ってるはずなのに、久しぶりに会った気分になってしまう。
「他のクラスには無い事。それは、『生徒を1人失った事』だ。」
「アイツは自 殺したんだ。俺達は関係ねえ」
「……関係ない？」
思わず声を上がってしまう。
嘘だ。あの子を苦しめたのはお前達じゃないか。
あの子の言葉を信じず、それどころか追い詰めたじゃないか。
あの子を、殺したのは……ッ
「本当にそうか？俺はそんな風に思ってない」
沸々と沸き上がっていた怒りは、先生の言葉で少しだけ治まった。
「この中の誰かが景山の自 殺に関与している。」
かもしれない、と付け足して先生は教壇へと戻って行く。
「これから皆にチャンスを与えよう。
何故、景山澪奈は死んでしまったのか。
その理由を夜8時までに導き出せたら…皆をここから解放してあげよう。
ただし、回答は一度だけ。
……不正解の場合、誰か1人死んでもらう。」
『死ぬ』という言葉。
私にとっては在り来たりな言葉だったけど、他の生徒達はそうでもないようで、クラス全体を動揺させることは容易だった。
「何言ってんだよ！」
「え、冗談でしょ!?」
「本気だよ。だってお前らそんくらいやんなきゃ真面目に取り組まねぇだろ？なぁ？
…あ、そうだ。じゃあその回答する生徒を決めておこうか」
先生が教室を見渡せば、当てられないようにと顔を逸らし、声を殺す生徒。
その姿は、とても滑稽だった。
「…あ、じゃあ茅野。学級委員だし丁度良いだろ」
その言い方、あまり好きじゃない。
諏訪さんに至っては『なんだ奴 隷か』と口が動いていた。
…仮にさくらが間違えても、自分が死ぬことはないとでも思っているのだろうか。
「ちょうどいいって何がですか!?
全然ちょうどよくないです！嫌です！絶対嫌！！」
さくらは必死に拒否している。
当たり前だ。自分の回答に生徒の命がかかっているから。
「じゃあギブアップする？その場合、誰か死んじゃうけど」
しかし先生はそんなの御構いなしと言わんばかりにそう言い、さくらを黙らせた。
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蒼炎 - アンナチュラルも3年A組も好きなドラマだったので、続きが気になります！更新待ってます！ (2020年1月12日 22時) (
レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります！更新待ってます！ (2019年12月3日 4時) (レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいてます！更新、待ってます！！ (2019年5月5日 16時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 主人公が私の好みです！更新頑張ってください！ (2019年4月24日 20時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
かれーこ - このお話好きです！更新頑張ってください！ (2019年3月24日 17時) (レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月24日 6時
