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「ふざけんじゃねぇ…ふざけんじゃねぇよ!!」


柊先生の言葉に思うところでもあったのか、中尾くんが詰め寄る。
しかし柊先生は中尾くんの手を躱し、中尾くんに掴みかかった。


「そして変わるんだ…悪意にまみれたナイフで汚れなき弱者を傷つけないように!!変わるんだよ!!!」

「……っ」

「変わってくれ…」


幾つもの涙を落としながら、まるで懇願のような叫びをぶつける。
その柊先生の迫力に、中尾くんは言い返すことは出来なかった。


…どうしてだろうね。

今の柊先生に何も言えないのに。
柊先生の言葉が頭の中に入って出ていかないんだよ。


……私はもうこれ以上詰め込めないのに。




.




突如、教室中にサイレンが鳴り響く。

そのサイレンに合わせるかのように、壊れたロボットの音声が聞こえてくる。



「侵入者、発見…?」


私がその言葉に気づいた時、先生の瞳が再び氷のように冷たくなったように感じた。



「警察の皆さん、言ったはずですよ。

『次の指示を出すまで待っていてください』と。
『大人しくして居なければ生徒達の命は保証しない』と……」


この学校の何処かに警察の特殊部隊が侵入したのだろう。

だけど、警察は何も言わない。何も動かない。





「___いいでしょう。
そちらがその気なら……最初の犠牲者はお前だ。」


そう言って先生は、目の前の中尾くんに狙いを定めたのだ。
……ああ、今日の犠牲者は彼なのか。


「蓮…!!」


水越さんの震える声が響く。だけど足が竦んで動かないんだろう。
所詮人間は愛より恐怖心なのだ。無理もない。


「離せ…離せよッ!!」


暴れる中尾くんを床に投げ飛ばし、先生は腹を殴る。私には分からないが相当痛いんだろう。


それに対して先生は容赦などない。
トドメを刺すかのように中尾くんを蹴り倒す。その強い衝撃で、中尾くんは気絶してしまった。



.




「何、してんのアイツ…!?」


水越さんが私を指差す。
諏訪さんを含む上位の人間が、目を見開いて私を凝視する。


やだなぁ、そんなに見つめられると照れちゃうよ。







.

.

.







……まぁ、たった今柊先生に刺された中尾くんを撮影してる私も私だけど。

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蒼炎 - アンナチュラルも3年A組も好きなドラマだったので、続きが気になります!更新待ってます! (2020年1月12日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます! (2019年12月3日 4時) (レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいてます!更新、待ってます!! (2019年5月5日 16時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 主人公が私の好みです!更新頑張ってください! (2019年4月24日 20時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
かれーこ - このお話好きです!更新頑張ってください! (2019年3月24日 17時) (レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月24日 6時

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