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「それではお次は3年A組の電波ちゃん、翠川Aちゃんに登場していただきましょう！
Aちゃん、どうぞ〜！！」
会場が無音になる。
司会者の言葉に対して、呼ばれた翠川が出てくる気配は一切ない。
事情を知った諏訪達クラスメイトが、心配そうに見つめている。
「やっぱりスイ、別の衣装見つけてないのかな…？」
「ふ、ふん…あのバカに大恥かかせたんだから結果オーライじゃん…」
「黙れよ。そんなセコいやり方しかできなくて恥ずかしくないのかよ！！」
「唯月落ち着いて！」
いつもなら同じく笑ってる諏訪も、こればっかりは反論している。
自分が翠川のために選んだ服を他人に着られたことは諏訪のプライドをも傷つけてたことは沙良も誤算だったらしく、目を逸らしてる。
「翠川Aちゃーん？…生憎ですが、棄権のようですね…
それでは気を取り直して、B組の方へと参り」
「待ってください！」
颯爽とステージに現れたのは、ドレスを着た女の子らしくて可愛い翠川じゃない。
「遅れてしまって申し訳ありません。
翠川A、只今馳せ参じました。」
＿黒のタキシードを身に纏い、黒の短髪のウィッグをつけた男らしくてカッコいい翠川だった。
「す、翠川…？」
「あんなイケメンな人学校にいたっけ!?」
「スイ…カッコいい…」
「ママ！あのひとおーじさまみたい！カッコいー！」
周りの人達が、翠川に魅き込まれていく。
「な、な、何と〜！翠川Aちゃん…いや、Aくん、まさかの男装だぁぁぁ！」
「いやぁすみません。色々と準備に追われてて
……」
翠川はそう言って司会者に向けられたマイクに囁く。
「もっと早く、お姫様たちに会いに行きたかったな」
なんて甘い言葉を低めの声で言えば、女子の歓声がますます大きくなる。
「おっとぉ！女の子たちは皆、Aくんにメロメロだ！！
それじゃあ最後に、会場の皆さんを胸キュンさせてしまう一言をどうぞ！！」
マイクを渡された翠川は、ステージの中心で跪く。
「お姫様たちとの素敵な時間、私はとても大好きだよ。
どうか願わくば、貴方達に忠誠を誓わせてほしい。」
そんな少女漫画顔負けの歯が浮くような台詞を笑顔で言ってのけた翠川に、女子のやや悲鳴に近い歓声が会場中に響いた。
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年3月30日 15時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - viva…。GJ…。お空のぼれそう… (2019年3月19日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 最高です！まさかスピンオフをみれる日が来るなんて…！！本編も愛読してます！私もスイちゃんなりたい…里見くんに愛されたいです… (2019年3月7日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月7日 18時
