最後の学園祭、2日目 ページ11
「フリン・ライダーさんおはよぉ。ふつかめもがんばろ〜」
「そこはユージーンって呼んでくれよ、ラプンツェル。お前もミスコン頑張れよ。」
2日目は某映画のヒロインと王子の衣装。中尾と水越がシンデレラ、真壁と熊沢がアラジン……で、俺と翠川がラプンツェル。
おかげで沙良達は容易に人を殺せそうな視線を翠川に向けている。しかしバカには効かないようで翠川はニコニコとしている。
「きょうは、ごごからのみすこんにそなえないと！」
「おう。見に行くから優勝しろよ」
「すわちゃんれべるのびじんがでないようにいのっとく。」
「いやお前が努力しないと駄目だろ」
さとみくんはてきびしーなぁ〜、なんて言いながら翠川は笑う。
そしてウィッグをつければ、準備を手伝うと花の飾りが沢山長い髪を揺らして、教室に入っていった。
「……可愛いのは、事実なんだよな」
そんな言葉、本人には絶対に言わないけど。
「〜でさ、」
「実行委員の子には〜」
ふとそんな声が聞こえて、その声を辿るようにして歩く。すると沙良達が何やら企んでいるようだった。
「最後の最後にアイツに大恥かかせようよ」
今日は何やら、一波乱ありそうだな…
なんて、俺には関係ないか。
俺は3Aの教室へ戻った。
○° ○° ○°
「おっ里見だ」
「よぉ殿堂入り！」
「その呼び方やめろ」
先に来ていたらしい甲斐達の隣でミスコンの様子を見る。今はミスター魁皇のファッションショーらしく、須永が歩いてる時の女子の悲鳴がすごい。
次はミス魁皇のファッションショー。
翠川は3Aだから一番手に出るはず………
「翠川見つけた！」
「スイー！頑張れー！」
「制服か。通りで諏訪がメイクできなくて残念がってた訳か」
「そういや諏訪が翠川に説明する前に大体のルールとか把握してたって言ってたな」
「あー…俺が教えたから」
「え？」
その後めちゃくちゃ水越と石倉に問いただされた。
次は特技審査。ピアノや手品、新体操にバレエなど次々に披露していく。
けど翠川に特技なんかあるのか…？
「お次は3年A組翠川Aさん！特技を披露してください！」
「はいはーい！」
二つ返事で翠川が取り出したのは…
何かめちゃくちゃ高そうなヴァイオリン。それを翠川は軽快に弾きこなす。
弾きこなす、んだが……
音色はしずかちゃん並に酷かった。
「アイツ不協和音って単語知ってんのかな」
「知るわけねぇだろ…顔色一つ変えてねぇもん…」
「流石バカ…」
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年3月30日 15時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - viva…。GJ…。お空のぼれそう… (2019年3月19日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 最高です！まさかスピンオフをみれる日が来るなんて…！！本編も愛読してます！私もスイちゃんなりたい…里見くんに愛されたいです… (2019年3月7日 20時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月7日 18時
