百八十四天才 ページ25
空を飛ぶなんて、まるでかけ離れている。
先生は、沈んでいくかのように落ちていく
＿＿寸前のところで、さくらが先生の手を掴んでいた。
『さくら、ナイス！今行く！！』
私も急いで先生の元へ行こうと走る。
柊「来るな翠川！！」
『っ!?』
思わず動きを止める。
どうして、どうして止めるの＿？
柊「…茅野もだ。その手を放せ。」
茅野「放しません！！」
涙声で叫ぶさくらの声が耳に響く。
柊「頼む…俺を、楽にさせてくれ…」
楽にさせて＿＿
景山澪奈と…同じ言葉だ。
散々苦しんで追い詰められた、あの子の言葉。
苦しみから解放されたかった、あの子の＿＿
私が知りたかったのは、景山の言葉の真意でも、
さくらが景山の手を放してしまった理由でもない。
茅野「駄目…絶対駄目！！」
『さくらは、本当は手を放していない。
……景山澪奈に生きてほしかった彼女が、手を放してなんかいない。』
さくらの本音が、知りたい＿＿！
.
茅野「お願いだから生きてください！！！」
さくらの、叫び声が痛いほど聴こえる。
『…ッ何やってんだ、私の大バカ野郎！！』
止まっていた足を、再び動かす。
さくらの隣で、先生の手を掴む。
茅野「うぅ…、A…ッ！」
柊「翠川お前っ…来るなって言って…」
『私はッ！もう二度と、部外者になりたくない！！
知るだけ知っといて、何も出来ずに全てが終わってただなんてこと、あってはならない！
今だってそう！！
.
先生を一発殴るまで、絶対に死なせないからッ！！』
無我夢中で先生を引き上げようとさくらと2人で頑張る。
……だけど、私達2人だけじゃ先生の手は持ち上がらない。
それどころか……落ちてしまう。
『先生！やだよ、先生…ッ！』
拭うことも出来ない涙が、落ちる。
.
.
.
私達の背中に、体重がかかる。
私達の手の上に、私達よりもずっと大きな手が乗せられる。
その手の持ち主に……また涙を零してしまった。
甲斐「死なせてたまるかよッ！！」
『甲斐くん…！』
甲斐くんを皮切りに、他のクラスメイトが押し寄せるように先生の手を掴む。
「先生！」
「ぶっきー！」
「先生ぇー！！」
先生の手はたくさんの生徒の手に強く掴まれて、引き上げられた。
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
