百八十三バカ ページ24
溢れる涙を拭い、それでも瓦礫を退けて道を拓けていく。
『お願い、早く先生の元へ行かせて…！』
その願いを胸に、瓦礫に手をかけ引っ張る。
すると、さっきまできつく閉じられた岩が、軽くなったように思えた。
そこに差し込まれるのは、灰色の影ではない。
……ほんの僅かの、けれど確かに光だった。
宇佐美「開いた!?」
郡司「捕まれ！早く！」
郡司さんの手が伸ばされる。
『さくら、行って！』
茅野「A…うん…！」
郡司さんの手をしっかりと握りしめ、さくらは穴を通った。
昌也「翠！君も早く行きなさい！」
『分かってる！』
里見「翠川、気をつけろよ！」
『里見くんたちもね！先に行ってくる！』
父さんの手を掴み、穴を潜る。
少しバランスを崩したけど、構わず階段を駆け上がる。
まだ…まだ、解けていない謎があるの。
きっとそれは、私が解けるものではない。
『さくらが解かなきゃ、意味がないんだよ…！』
柊「俺の言葉が、どれだけ届いているのか…
きっとほとんどの人間には、痛くも痒くもないだろう。
でも誰か、一人でいい…君一人でいい。
感情にまかせた言葉が、景山澪奈のような犠牲者を作るかもしれない…そう思って踏み止まってくれたら、俺が今ここに立っている意味がある…
そしていつかきっと、その一人が十人になって百人になって千人になっていく…俺はそう信じている！
だからどうか…だからどうか！貴方に届いて欲しい……
.
.
聞いてくれて…ありがとう。Let's Think.」
既に開かれたドアを通り過ぎれば、
そこに広がるのは…
＿＿雲一つない青空と、眩しいほどの光。
その階段の上には、さくらがいた。
『さく＿＿＿＿』
柊「この瞬間を持って……俺の授業は完結する。」
先生は腕時計に触れる。
きっと、配信を終えたから。
茅野「先生…!?」
先生は屋上の端に立つ。
それは、きっと＿＿＿＿
.
.
『先生、待って！』
此処から飛び降りる、ため。
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
