百七十五バカ ページ16
柊「そうだ。
それは、当たり前のことなんだ。
でも、今の社会はこんなの当たり前のことに、気がつく暇もないくらいに忙しなく回り続けている。
相手に何をしたら傷つくのか、何をされたら痛むのか…
お前達には、それに気付かない…
感情が麻痺した大人にはなってほしくなかった。
想像力を働かせて自分の言葉や行動に責任を持つ。
決断をする前に、踏みとどまって…
これが本当に正しいのかを、問いただす。
そんな誰もが分かっているのにできていない、考えることの大切さを皆には伝えたかった。
.
それが…俺の、3つ目の目的だ。」
私達は、間違っていた。
嘘か本当か分からない情報に踊らされて、
ありもしない噂を信じて、
平気な顔して他人を傷つけ、挙句死ぬまで他人を追い詰めた。
柊「自分の余命を、告げられるまでは…
俺もこんな、事件を起こすことなんて…考えたこと無かったよ。
でも…景山が気づかせてくれたんだな。
俺はまだ何もしていない。教師と名乗りながらも、まだ…何も教えてないって。
皆には、怖い思いをさせて、
本当に…申し訳なかったと思っている…
でも、この10日間で、見違えるほど変わってくれた。
それが何より…何より、嬉しかった。
俺を……教師にしてくれて、ありがとう。」
そう言って先生は、私達に頭を下げた。
ごめん、じゃない。ありがとう、と……
兵頭「ありがとうございました！」
皆が鼻をすする中、兵頭くんが立ち上がってそう言った。
お調子者の彼が、いつになく真剣な表情だったのが見えた。
柊「明日の昼に、皆を解放する。
俺の授業はこれで終わりだ。今まで、お疲れ様。」
そう言って先生は、教室を出ようとする。
『先生ッ！』
思わず立ち上がって、先生を引き留める。
『また、会えますよね？
また、私達の前に戻ってきますよね…？』
柊「…行ってくる」
先生は、止めていた足を再び動かし、出て行ってしまった。
私の問いに答えることは、しなかった。
石倉「何だよそれ…最後みたいな事言ってんじゃねぇぞ…！」
石倉くんの言葉が、耳に入ってる。
本当に、最後のように思えた。
本当に、もう会えないんじゃないかって思った。
本当に、もう二度と＿＿＿＿＿＿
『ッ！！』
バシッと自分の頬を叩く。
そして、パソコンを取り出し再起動させた。
しっかりしろ、私。
大丈夫、また会えるって信じよう。
『今は、自分のやるべきことに集中しないと…！』
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
