二十五バカ ページ27
『さくらっ！はい、あんぱんとぎゅーにゅーもってきたよぉ！』
茅野「ありがとう、A…！明日は私が持ってくるね。」
『うん！ゆびきり〜！』
さくらと指切りげんまんして、笑い合った。
早速一口食べたら…あんパンって、こんなに美味しかったんだな。
ふと、何か寒気を感じてさくらを庇うように前に立つ。
じわじわ来るような、そんな寒気じゃなくて。
『……なんのよう？みなこし』
氷柱みたく尖っていて、人を貫きかねないものだった。
水越「……どいてよ、スイ。
私はアンタの後ろの奴 隷に用があるの。」
『さくらになにするきぃ？』
水越「ッそいつが間違ったせいで蓮は死んだんだよ！何で蓮が死んで、そいつは生きてるの!?何で！！」
掴みかかってきた水越の手を掴み、昨日せんせいにしたみたいに二カ条を決め込む。ただ水越は女の子なので、数秒だけやって肩を強く押して突き放した。
『中尾くんは死んだ。けど殺したのはぶっきーせんせいで、引き金を引いたのは皆だよ。さくらだけのせいじゃない。水越、分かる？』
水越「うるさい！それに奴 隷だけじゃなくてアンタもよ！何で蓮を助けてくれなかったの！ぶっきーよりも強いくせに、何で！！」
『それは……アンタには関係ない。
ともかく、さくらだけを責めようたって無駄だよ。諦めな。』
水越に背を向け、さくらの方を見る。
さっきの笑顔から一転して、暗い表情を見せていた。
『…きにしないのぉ、さくら。さくらだけのせいじゃないでしょ？だいじょーぶ。わたしがいるよ。』
茅野「ありがとう、A…それと、ごめんね。」
謝るさくらの頭を私はそっと撫でた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
