二十三バカ ページ24
『よかったぁ〜ぶっきーせんせいのおせっきょーはやくおわった〜』
茅野「あくまで牽制って理由だったもんね。
まぁペナルティー内容は今度言うって言ってたけど…」
美術室からの帰り途中、私達は女子トイレに集まりさっきのことについて話していた。
『かやのちゃん、きょうはおつかれさまぁ〜。すいちゃんがおつかれさまのなでなでしてあげるね〜』
茅野ちゃんの頭を撫で撫でする。
……それなのに、茅野ちゃんは悲しそうな顔で私を見つめていた。
茅野「…何で、私を助けようとしたの。」
『え〜？』
茅野「だって翠川さん、とっても強かったよ。それだけじゃない。いつもの喋り方とは違って書く字はとても丁寧で綺麗だし、私の言えなかったことをすぐに言わせてしまった。翠川さんはバカじゃなかったって、今日初めて知ったよ。とても賢くて、強かった。私なんかよりも翠川さんが生きた方がずっと…」
『茅野ちゃん、』
羅列してく茅野ちゃんの言葉を制止する。
それ以上言われたら、多分もう駄目だと思う。
『私、バカな振りして皆のこと馬鹿にしてたの。
バカだととっつきやすいし空気を読まなくて済む、たったそれだけの理由でバカの振り。
ずっとバカな振りして、何も言えなかった。あの時茅野ちゃんが声をあげなかったら私、きっと何も言えなかった、私はそんな最低な奴なんだよ。
私は茅野ちゃんみたいになりたい。茅野ちゃんみたいな、強い人になれるなら。』
茅野「翠川さん…！」
茅野ちゃんは目に大粒の涙を溜め、私を抱きしめてくれた。ありがとう、ありがとう、と抱きしめる彼女からそんな言葉をかけられた。
…お礼を言うのは、私の方だよ。
茅野「あの、翠川さん！私達、友達になろう？駄目かな…？」
『うーうん！だってかやのちゃんは、もうわたしのおともだちだもん！』
茅野「そっかぁ…
これからもよろしくね、A」
『うん！よろしくねぇさくら〜！』
そう言ってさくらは私を抱きしめてくれた。
「さくらはね、本当に面白くて優しい子だったんだ。それなのに私はあの子を突き放した。ひどいよね。自分から突き放しといて、いざ避けられて傷ついて…もう、私なんて…
私、どうすればいいのかな…翠ちゃん」
あの時、人魚姫が見せた涙。
私はそれを眺めつつ、いちごみるくを飲み干した。
さくらもようやく君と向き合おうとしてるよ。
私も、君に託された思いを貫いてみせるよ。
……かげやま
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未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
