二十二天才 ページ23
途端に、教室中にサイレンの音が響く。それは、この学校に侵入者が入ってきたことを勧告するものだった。
せんせいの顔から涙は消えて、また氷みたいな冷たい表情になった。どうやら警察がせんせいの忠告を無視して乗り込んできたらしい。そして、あちら側も動く気はさらさらなさそうだった。
柊「いいでしょう。そちらがその気なら…
・
＿＿最初の犠牲者はお前だ」
せんせいは真横にいた私に見向きもしない。
…目の前にいた中尾くんに狙いを定め、押し倒した。
水越「蓮…！」
中尾「離せ、離せよ…！」
暴れる中尾くんを床に投げ飛ばす。中尾くんから逃げるように皆は後退する……分かってはいたけど、ここに彼を助ける人はいなかった。
再び殴りかかった中尾くんを一蹴し、仰向けにさせたせんせい。中尾くんはさっきの衝撃で気を失っている。
『せんせ、ダメ！せんせい！！』
私の叫び声なんて聴こえていないのか、せんせいにはそのまま中尾くんに跨る。そして、没収された甲斐くんの折り畳みナイフを取り出し、両手で持った。
私は走りだした。
せんせい、せんせい、まだ、中尾くんをころさないで……！
ナイフは、振りかざされた。
私は……
.
.
『すわちゃん…なんで…』
諏訪「……」
行こうとした途端、諏訪ちゃんに腕を掴まれた。
ナイフは…中尾くんの身体に深く刺され血が滲んでいた。彼の恋人の水越は動かなくなった彼の元へ行き、目を覚まさない彼に慟哭した。
柊「今日の授業はこれで終わりだ。お疲れ様。」
ついさっき人を殺したせんせいは、警察が撤収したのを確認したのか、この長い長い授業の最初を終わらせた。
柊「茅野、ノートパソコン持ってこい。
…それと翠川はペナルティーの件で話があるから茅野と一緒に来るように。」
『えっ、ぺなるてぃー…？』
柊「スタンガン隠し持ってた件について、先生教えてほしいなぁ。
とりあえず中尾運ぶの手伝って」
『あー…はい』
水越には申し訳ないが、中尾くんの腕を持ち上げて美術室へ運んでいく。
その間、私はまるで夢見心地のようだった。
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未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
