掴み取れ、強さを。【TOKYO MER】 (ページ43)

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でも悲劇は_s.O ページ43

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死者は、０名。

何となく、緊張感は無くなり
ひと仕事終えた感じが流れた。

「お二人共お付き合いされてたんですね」

『すいません、隠してたわけでは……ないんですけど』

「いやいや全然おめでたいことですよ。」

「俺はもう、バカな男に興味ねぇんだよバァカって言ってる先輩を見れないとなると寂しいです」

『おい、』

「女の子にも言ってましたよね、だから振られんだよバカ女って」

『高校生は尖りの絶頂期だったから……』

「先輩はいつでも怪物ですよ」

『頭かち割ってええ？』

「マジで普通に怖い」

『あ、そうだ。TO3乗って帰ってくんない？私運転事故りそう』

「了解です。」

『かけた白衣だけ取りに行くわ…………』

Aと徳丸くんがTO3の方に歩いていく。

喜多見チーフがAを呼び止めた瞬間、

時間が止まったかのように思えて、

俺の足は、勝手に動いていた。

ドンッ、という鈍い音と共に、

遅れて自覚した。

『っ！！！尚くん！！！！』

「音羽先生！！！！！！！」

轢かれたのは、俺だと