行動力_s.O ページ25
■
「音羽先生、最近先輩見ましたか？」
「見てません」
「可笑しいな、いつもは会おうと思わなくても会えるのに……」
「普通に連絡したらいいんじゃないですか？」
「あの人スマホ全然みないので、電話とか基本でてくれません。一応かけましたけど」
俺ちょっと救命科行ってきますって走っていった。
徳丸くんに、A先生を見てないかと言われ始め早3日。仕事に追われていても、いつも中庭の
1番陽の当たるところに彼女はいるのに
最近めっきりみない。
徳丸くんが、救命科から帰ってきたのか
息を切らしている。
「ちょっと聞いてください！！！！！」
「わ、なんですか」
「どうしました？そんなに慌てて」
「先輩……一昨日病院辞めたって」
えっ？？？？と皆さんが、困惑の声を出す。
「先輩って、あの蓮見先生ですよね！？」
「なんで急に……」
「つい最近までおしゃべりしてたのに」
さっきまであんなに騒がしかったのに
一気に静かになった。
「A先生のお友達が来たのって3日前ですよね。その次の日に病院を辞めたって急すぎませんか？」
「俺、ちょっと先輩の友達に連絡してみます」
徳丸さんが電話をかける
「…………」
「なんて言ってました？」
「まぁ、そんなに焦るなよ。Aは死んでねぇから大丈夫って……電話する先輩まち……いや誰に電話しても同じか……」
A先生も少々外れてるところがある。
その友達も似たような人が多そうだ。
「まぁ、その人達がそう言うなら大丈夫なんじゃないですか」
「気にはなりますけど、A先生のことですから」
「そうっすけど……俺にも言ってくれないとは……」
「徳丸くん、きっと心配しなくても大丈夫ですよ」
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作者名：Lerian | 作成日時：2021年9月23日 20時
