十話「孤立無援」 ページ15
「おいおい冗談だろ......
どうなってんだこいつら...」
「口開けて阿呆面晒すより先に、やる事あるんじゃないの？」
「.....るせぇな...！」
辛うじてエイリアン軍を押し返していたB国
派遣組の快進撃でようやく戦況に希望が出てきたのだが、ここであろまほっととそらるは追い詰められていた
「こいつら、今までのエイリアン共と明らかに動きが違うじゃねぇか.....！」
今まで奴らが乗っていた円盤の乗り物より一際大きいそれから出てきたのは、今までのエイリアンと比べ物にならない程の脅威
攻勢はひっくり返り、更に不幸なのは二人が他の味方軍と分断された事
あろまとそらるは、味方から完全に孤立した状態で敵に囲まれたのだ
「あーぁ、これは厳しいね...」
背中合わせに立った二人はかなり消耗しており、そらるは既に左脚を負傷している
ちらりと傷口を見やったあろまは、溜息を吐き出して言った
「次の攻撃で、俺が道を開けてやる
そこを抜けて基地まで走れ」
「はぁ？
それであんたはどうすんだよ？」
焦るそらる
「ここで戦っててもラチがあかねぇんだよ
お前が助け呼んで来い」
「それで一人死ぬつもり？」
「死ぬ訳ねぇだろがナメてんのか
良いから行け突き飛ばすぞ」
「......分かったよ」
渋々納得したそらるは、短く頷く
次の攻撃で、刀を握り直したあろまは、敵陣へ突っ込んでいく
後を追うように走ったそらるは、なぎ倒された敵の隙間を縫って戦線から離脱
後を追うエイリアンを背後から凪いで、あろまは左脚を庇いながら走るその背を見送った
「さァて........」
「冗談抜きで、これが最後の戦いになるかもなぁ.....」
般若の面を被り直し、表情の変わらない敵と対峙する
「一人戦場で討ち死にってのも、鬼には似合いの末路だろ」
自嘲気味な笑いが響き、戦場で虚しく消えた
.
「母船...........か」
一方の総統は、本拠地の上空で旋回する大きな円盤を見て、呟いた
「さて、本拠地防衛戦線を張るとしようか
............調子にのるなよ、タコが」
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ココア(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！はい、元ネタは我々だの方々の実況です。対エイリアン、という単語にハッとしまして.....。更新頑張ります！！ (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 742ad63ee0 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 番外編、おめでとうございます!!楽しみです!!エイリアンは元ネタ我々だですか? (2017年6月30日 16時) (レス) id: 986262ce68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年6月29日 13時
