九話「援軍はいらず」 ページ14
エイリアン達は、A国への侵略を皮切りに、B国、C国と手を広げていった
それは予想より遥かに早い段階での侵略
唯一優勢を保ったままなのは、軍事国であるC国のみ
そんなC国の兵士が勇んで戦う姿を、後方でつまらなそうに眺めるのは、派遣されたゾム
それを宥めるシャオロンとフジ
「........」
「まぁ落ち着けってゾム
戦力派遣が必要ないって判断されたら、A国の援助に向かえばいいだけや」
手にした武器を弄りながら戦場に目を戻すゾム
兵士達は相手の武器を躱し、唯一無防備な首元を突く
その技術は、悔しいが自分達の軍の兵士に優っている
相手の数も格段に減り、ここで決着か、と誰もが思った
しかし、そう甘くはなかった
「医療班緊急収集！！！
一軍が何者かの攻撃により敗走！
繰り返します、一軍が何者かの攻撃により敗走！！」
「......なんやて、敗走？？？」
「何かあったんでしょうかね
....向かいましょう」
「勝手に動いてええんやろか？」
突如医療班が呼び出され、ただならぬ雰囲気がその場を覆う
三人は、医療班に続いて走り出した
・
「そもそも妙だと思わないか、君達は」
会議机に肘をついたグルッペンの問いに、FBは首をかしげた
「何がです？」
「確かにエイリアンは強力な相手だ
だが所詮、人間で太刀打ちできない相手ではない
現にこうして、強襲から半日が過ぎた今も、三国潰れずに応戦できている
だが、聞く話によれば、最初の襲撃では半日で国土がほぼ崩壊した国もあったそうではないか」
冷や汗が伝うのを感じた
FBは続きを促す
「.....つまり、だ
今の奴等は本気ではない
もしも、一つの国を半日待たずに崩壊させうるような兵器、または戦力を隠し持っているとするならば＿＿＿＿＿＿＿」
「＿＿＿＿＿それを使われた時、今の戦線は間違いなく崩壊するだろう」
奇跡的に、まだ襲撃を受けていない本拠地
その状況はいつまで持つか、派遣した精鋭は無事で済むのか
基地内で待機する幹部達に、静かな緊張が走った
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ココア(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！はい、元ネタは我々だの方々の実況です。対エイリアン、という単語にハッとしまして.....。更新頑張ります！！ (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 742ad63ee0 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 番外編、おめでとうございます!!楽しみです!!エイリアンは元ネタ我々だですか? (2017年6月30日 16時) (レス) id: 986262ce68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年6月29日 13時
