八話「予想外の初戦」 ページ12
エイリアン、と言われて、貴方ならどのようなものを想像するだろうか
タコの様に無数の足が生えたもの、目の大きな二足歩行のもの
しかし、此度地球を侵略せんと降り立ったエイリアンは、どうやらどれとも違ったようで
『ふざっけんじゃないわ！
なんでエイリアンが宇宙服着込んでんのよ脱げっ！！』
「おう誰だ此処は襲撃遅くなるとか抜かした奴
ちょっとツラ貸せや」
キヨに凄まれた鬱は、早々に視線を外して距離を取る
今彼等が戦っているのは、予想に反して一番にA国に攻めいったエイリアン達だ
朝方、小さな円盤型の機械から降り立った奴等は、そのまま街に侵攻を始めた
着込んでいる服の様なものは物理攻撃を跳ね返すようで、殆どの兵士では歯が立たない
「...おかしい
以前はこんな服、着てなかった筈なのに.....」
souの呟きを聞いたAは、深い溜息と共に、相手の喉元にメスを振り下ろした
『日々学習して進化してるって訳？
軟体動物如きが生意気だわ....
地球の重力に潰されて圧死しなさい』
戦力にならない兵士達に避難誘導を任せ、エイリアン達と正面から衝突する彼等だが、一時間も戦えば当然疲れが見え始める
しかし侵攻の勢いは収まらず、数が減った様子もない
「ぐぁっ....！」
不意に、コネシマが攻撃を受けて仰け反った
敵が操る武器は、器用に変形する不気味な刀のようで、動きが読めないのだ
追撃を仕掛けたエイリアンの攻撃を、立ちはだかった鬱が受けきる
「無事か、シッマ！！」
「....おん、任せろや！」
「そぉれっ！！！！」
緩い掛け声で放たれたヒラの一閃は、十数体の敵を一度に切り裂く
長刀を扱う彼の武器は、こうして大勢を相手取った時に有利だ
うらたぬきとまふまふは、後方でAとsouの援護に回る
「あぁっクソ！
こっちはまだ朝食も食ってねぇんだよっ！！
誰だエイリアン共呼んだやつ！！！」
「....大先生やない？
エイリアンみたいな顔しとるし」
ボソッと呟いたコネシマに、キヨの視線が鬱を探して彷徨う
「テメェかっ！！！！」
「.........ピポッ」
『ほらそこ、あんまり巫山戯てると、肉切包丁で解体するわよ』
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ココア(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！はい、元ネタは我々だの方々の実況です。対エイリアン、という単語にハッとしまして.....。更新頑張ります！！ (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 742ad63ee0 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 番外編、おめでとうございます!!楽しみです!!エイリアンは元ネタ我々だですか? (2017年6月30日 16時) (レス) id: 986262ce68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年6月29日 13時
