佐久間の色の明日【8】 (ページ5)

今日:25 hit、昨日:34 hit、合計:109,832 hit

・ページ5

阿部side

佐久間の家に来てみれば珍しく、機嫌の悪い佐久間。

体調崩すことも珍しい佐久間が、こんなに不機嫌になるのを見るの事態、結構久しぶり。

でも、佐久間はちゃんと思ってることを言えば伝わるって分かってる。

「佐久間。

佐久間が、体調悪くて、誰もいない家の中で倒れてたら俺らが心配なんだよ。

だから2人だって帰らなかったんだし、佐久間だって分かってたからふっかに連絡入れたんでしょ？」

佐「でも、．．．インフルなんて．．．知らなかった」

「インフルだろうが風邪だろうが、俺らは心配だから看病する。

ただそれだけ。

だから、偽善って思ってもいいから、素直に看病されな」

佐「．．．康二にも阿部ちゃんにも．．．迷惑かけるよ」

「知ってるｗｗｗｗ」

佐久間は、高熱になればなるほど、気分に波がある。

甘えん坊になったり、イヤイヤって離れて行ったり。

佐「．．．またゲエゲエ吐いて、高熱出して、

めんどくさいよ」

康「任せてや！夜通し看病したる！」

康二が、佐久間の目線に座って、まっすぐに佐久間を見る。

佐「．．．俺のこと嫌いってなるかもしれないよ」

阿「もう！

ギュっ)はいはい。めんどくさい、めんどくさい。

嫌い嫌い！大嫌い！！

でも、それ以上に佐久間のこと大好き！！

それでいいでしょ？」

もう、このお口は！

まだホカホカの佐久間の体。

目は高熱でウルウル。

座ってはいても、ほとんど体に力が入ってないからヘニョってしてる。

よくこんな体でこんなに抵抗するよ。

小さい子でもしないよ！？

「はい！じゃあ、康二の愛情たっぷりご飯を食べて、お薬飲んで、

素直に寝る！いい？」

佐「．．．3人一緒に．．．」

この子、本当に30歳なの？

完璧、5歳児くらいだけど？？

end

―――――――
作者です！

ぽめちさん、リクエストありがとうございました！！！