好きって魔法【短編集】 (ページ12)

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健「おお…真白…水飲))｢やだぁっ！ｳｳｩ…｣

健二郎くんに抱きついたまま真白は未だに
大泣き。

健｢すんません…今日帰りますわ汗

このままやと真白もっと大泣きしそうなんで…｣

直｢うん(笑)

お金は気にしないで良いから真白ちゃん泣きやましてあげて(笑)｣

健｢ありがとうございます！

ﾖｯﾄ…｣

真白を背中に乗せると店を出た。

背中ではまだ真白の体が揺れている。

まだ泣いているのだろう。

｢ﾋｯｸ…ｯ…ｳｩｯ…健…二郎ｯ君…
ごめんね…ﾋｯｸ…ﾌｩ…ｯ｣

健｢全然構わへんで。｣

真白がこんなに泣くのは俺も見たことない。

滅多に泣くようなことなんてないし…

俺は家までゆっくりと背負って帰った。

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健｢真白ー…？
水飲も？な？｣

家のソファーに付いても小さい体をさらに丸めて
顔を持ったクッションに埋めて泣いている。

なんやこの可愛い生物…←

｢ﾋｯｸ…ｳｳｳｩｯ…ｹﾌｯ

ｹﾞﾎｯｯ！ｺﾞﾎｯ！ｹﾎｯｹﾎｯ!!!!｣

ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!泣きすぎてむせてもてるし！

健｢あちゃちゃ！！

ほれ！水飲み！｣

渡すと少し収まった時に水を飲む。

背中をさすると俺の方に顔を引っつけて
泣きじゃっくりを繰り返す。

しかし咳も止まり涙も止まったみたいだ。

｢ｯ…健二郎君…ごめん…ねぇ…ﾋｯｸ…
嫌いにな…ったよね…｣

健｢なんで？嫌いちゃうで？｣

頭をポンポンっと撫ぜると真白は眠ってしまった。

健｢っ(笑)

忙しいやっちゃなぁ(笑)｣

俺は真白を布団まで運ぶといつもの場所に寝転ばし布団をかける。

｢ｽｰ…ｽｰ…｣

少し赤く染まった頬を撫ぜると真白が手を掴んで離さへんもんやから俺もそのままベットに入って寝た。

健｢可愛いんはいいけど…臣ちゃんと直人さんに抱きついたんは許されへんな…明日は覚えときな？

真白。｣

fin