検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:14,281 hit

山下さん1 ページ1

「ゴホッ…ゴホッ…気持ち悪い…」


季節は冬。
珍しく風邪をひいてしまった。

恐らく胃腸風邪で気持ち悪くて何を食べられないのが二日続いてる。

「(流石になにか食べないと…)」

真白は一人暮らし。

何か買ってこないと家には何も無い。

「ウェッ…ゥ…ッ…起きれな…い…」


起き上がろうとすると胃が気持ち悪く戻しそうになる。


すると玄関からガシャりと音がした。


「…?(だれ?)」


ドアが開いて現れたのは彼氏の健二郎君だった。



健「おい真白大丈夫か!?」



「ッ…健二…郎君…?」


健二郎君は私に近ずいて
ベットにぐったりと横たわる私の額に触れる。


健「めっちゃ熱あるやん!
なんで俺に言わんかっん!?」


確かに健二郎くんはライブやラジオとかで忙しくて体調には気をつけて欲しかったから言わなかった。


多分健二郎は私の親友のに佳奈に聞いたのだろう。



「ゴホッ…ごめん…なさ…い…」


私は気もち悪いのを我慢して起き上がろうとした。

すると健二郎君は起き上がろうとする私を止めた。


健「謝らんでいいって…俺こそ怒ってごめん…
真白の事やし俺の体調きずかってくれたんやろ?」



健二郎君は私をベットににもう一度戻すと私の頭を撫でてくれた。


健「俺は大丈夫や。
そんなに心配やったらマスクするし、
それに…彼女が風邪引いて1人で苦しんどるんは
いやや…」


その優しい言葉は私の今の風邪をひいて弱くなった心をもっと弱くした。


「っ…ウッ…フ…健二…郎君ッ…ゥァッ…」


私はひたすら泣いてしまった。

そんな私を健二郎くんは泣き止むまで優しく撫でてくれた。










「…もう…大丈夫…ありがとう…」


健二郎は最後ポンっと頭を撫でるとその場に立ち上がった。


健「いいよ。
風邪の日って不安になるからな…。


取り敢えず真白風邪ひいてからご飯食べてた?」



「…えと…う…))健「正直に答えろよ?」

「二日…食べてないです…」


それを聞くと健二郎は驚いた顔をした。


健「は、はぁ!?
二日!?動かれんかったんか!?」



「動こうと思ったら…動ける…けど…

気持ち悪くって…戻しそうになる…」



健二郎はそれを聞くとはぁーと、ため息をつきながら頭を抱えて座り込んだ。



健「早めにきずいてやらんでごめんな…
取り敢えず軽くお粥とか買ってきたから食べ?」


そう言ってキッチンへ行った。

・→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミコル・リア | 作成日時:2017年12月2日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。