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和said ページ16
何か遠くで音が鳴ってる。
武田さんの電話だ。
目を開けると頭痛と咳。
「ごほっごほっ…まじか…。」
咳をすると強烈に喉が痛い。
最悪だ…。
早くいかなきゃ。
今日はしやがれの収録があるのに大丈夫かよ。
床がすごく冷たい。
足に力が入らなくてそのまま座り込んでしまった。
「いってー…ごほっ。」
思ったより時間が経っていたみたいで武田さんからの電話が鳴る。
「…ごめん…今行く。」
武「声ひどいね、迎えに行こうか？」
「大丈夫。」
武「わかった、ゆっくり来て。」
自分の声のひどさに驚く。
急いで出たのもあってエレベーターの浮遊感がいつもより辛くて壁に手を付く。
武田さんの車がいつもの場所に止まっている。
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作者名：由羅 | 作成日時：2021年1月17日 16時
