私のせいで六人のお兄ちゃんが心配性になったんだが

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ころんside


僕が小学生のころ、妹ができた。
ダメもとでお兄ちゃんに頼んで、OKをもらったときは狂喜したことを覚えている。

みんなで孤児院に行ったとき、僕はある女の子が目に入った。
青いワンピースを着ていて、黒いロングヘアー。とてもかわいい子だった。
だが、みんなとは違い、部屋の隅っこで座って絵を描いていた。
とても悲しそうだった。

『ねぇお兄ちゃん、あの子どうしたんだろう。』

さとみお兄ちゃんに聞いてみたが、無言だった。
みんなを見ると、その子にくぎ付けだった。
ななもりお兄ちゃんが、係の人にその子のことを聞いていた。

係の人「あーその子、なかなか心を開いてくれないんですよ。何やら過去にいろいろあったようで、、、、、親に、無理やり連れてこられた感じでしたね。」

つまり、、、、捨てられたってこと？
可愛そう、、、、、
そりゃ心を閉ざすのも当然だ。


な「その子を養子にもらってもいいですか？いいよね？みんな！」

ななもりお兄ちゃんは僕らに聞いた。
みんなもちろん！と首を縦に振った。

係の人はその子を連れてきた。
近くでみるとなおさら美人だった。
でも、その子は無表情を崩さなかった。

係の人「ほら、方々が、あなたを妹にしてくれるそうよ。挨拶しなさい。」

その子は係の人に言われて

？？？「Aです。よろしくお願いします、、、、、、。」

消えそうな声で自己紹介をしていた。

さ「Aか、、可愛い名前だな！」

さとみお兄ちゃんがそういうとAと名乗った子は照れたように笑った。
その顔は可愛かった。




何回か会話をした後、時間も時間なのでみんなで帰ろうとすると、Aちゃんが走ってきて

A「あの、ありがとうございます！」

と頭を下げてきた。

『「「「「「俺/僕たちと一緒に沢山あそぼうね！」」」」」』

そういうと、Aちゃんははにかみ、去って行った。

係の人は、数日後また来てくださいと言うと、僕らを見送った。



Aちゃんがこんなに心を開いてくれると思わなかった。

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