私のせいで六人のお兄ちゃんが心配性になったんだが

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ななもりside


仕事仕事、
先週取引先との関係が悪化していた。
原因は部下がちょっとやらかしちゃったらしい。
その子は悪くなくて、取引先が勝手にブチギレたらしいけど
その子めっちゃ反省してて可哀想だったから

『俺が何とかするよ！』

って言っちゃったんだよなぁ
まあ俺が謝ったら相手も許してくれたし、いいか。

んで、今はその仕事を進めている。
俺の会社は社長も部下と一緒に作業をする。
といった感じなので、結構珍しいと思う。

(ふぅ、、、、、やっと終わった。)

グッと伸びをしてテーブルを見た。
さっきAちゃんが持ってきてくれたサラダとパンが置いてある。
よし、食べるか。
にしても怠いな、、、身体が鉛みたいに重く感じる。
鼻水もすごい。
若干咳も出ている。

『ん、美味しい、、、これは多分莉犬くんが作ったやつかな？』

何年も家族と一緒にいると味の変化もわかるものだ。
莉犬君が作ったのは、あっさりしている。

A「おおーい！ななもりお兄ちゃん！ちょっといい？」

Aちゃんか、どうしたんだろ？またジェルくんが部屋でも爆破したのかな？

『あ、うん、、！』

ガチャ、、、

Aちゃんが入ってきた。
なんか毛布持ってる。

A「ななもりお兄ちゃん、あの、洗剤ってどこにある？」

なるほど、それ洗濯するのね

『多分、洗濯機の横じゃないかな？俺この前買ったとき置いといたはず、、、、』

俺は洗剤を置いたところに行こうと椅子から降りた。
降りた？
どっちかっていうと力が抜けた感じかな？
そのまま床に崩れ落ちると、さっきより倦怠感が増した。


A「ななもりお兄ちゃん？！大丈夫？」

Aちゃんがじっと俺を見た。
心配させるわけにはいくまいと

『いやー！大丈夫だよー！あはは、、、』

と言ってみる。
この言葉である程度は誤魔化せるはず。

でもそのセリフは効かなかった。

A「それ、さっきも聞いた。絶対何か隠してるよね、、、？」

『う、、』

ズイッと近づきAちゃんは俺の前まで来て言った。
なんでこの子とさとみくんはこういうことに気づくのだろうか。

『でも仕事も終わったし、、、大丈夫だよ！』

そう言ったはいいものの、身体は「もう無理だ！おい！ななもり！休んでくれ！」と叫んでいる。



次の瞬間俺はあまりにも無理に無理を重ねたせいか、前に倒れ込んだ。
そこまでは覚えている。

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