▽ ページ23
〜yourside〜
「わぁ……!!」
真下に拡がる景色に息を飲む。
カラスくんの手を取った瞬間思いっきり発進してあっという間に家は小さくなった。
今私とカラスくんは空飛ぶ絨毯に乗りながら夜空を駆け抜けていた。
勇「しっかり掴まってて〜!」
両手をカラスくんの腰に回されるとただでさえ近かった距離が近くなってドキドキする。
それに大きい背中から感じる暖かさも緊張しすぎて心臓はうるさくなるばっかりだった。
勇「Aちゃん、下見て!綺麗だよ〜。」
下を見るとすっかり街の中心街に出ていて眩しくて目を瞑りたくなるくらいの明かりが灯っていた。
ここの世界はまるで夜を知らない。ここの中心街辺りは特に夜という感覚はなく24時間365日寝静まらない、不思議な街。
勇「ここら辺、昨日行ったクラブがある場所だよ。あ、ほらそこね?」
少し高度を落として高層ビルの間を縫うように飛んで行き、あっという間にクラブの辺りに着いた。
建物を見ると色々フラッシュバックした。
……本当に役立たずだな。
勇「Aちゃん…?」
「えっ、あカラスくん何?」
勇「いや、ボーッとしてたから大丈夫かなって。」
「…大丈夫だよ。」
勇「……もう。」
Aちゃん、嘘下手すぎだよ?
そう聞こえた瞬間、カラスくんに両頬を包まれて無理矢理目を合わさせられた。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気読みしてしまいました!更新楽しみに待ってます! (2023年7月11日 22時) (レス) @page24 id: aa75cfde69 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - バリカンさん» めちゃくちゃ嬉しいです!こちらこそありがとうございます!!亀より遅い更新で申し訳ないのですがこれからも見て頂けると嬉しいです! (2021年7月22日 20時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
バリカン - 初コメ失礼します!JrEXILE大好きなので、この小説を見つけれてとても嬉しいです!ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2021年7月20日 16時) (レス) id: 17e12fecdb (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 花恋さん» わーー!そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです!!最後に書いたように癖詰め込んだので引かれないか心配だったので安心しました笑 (2021年7月12日 17時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 最新話のディルさんどストライクです。ごちそうさまです。ありがとうございます! (2021年7月12日 16時) (レス) id: e938aee02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア | 作成日時:2021年7月1日 23時