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「今日……ヒョンと会っただろう？ ヒョンが心配して俺に聞いてきたんだ。Aちゃん 引っ越すのか？って……」
A「……………………」
「どういうこと？」
A「……………………」
「ここをでて行こうと思ってる？」
A「……………………」
「この間の俺が言ったことが原因だったら……ごめん……許してほしい。」
A「……………………」
「今日はちゃんと話しをしようと思ってるから。」
A「……確かに この間のことは かなりこたえた。ダメな女の烙印を押されたみたいで…。でも……ホントのことだから……」
「………………………ごめん。」
A「…………私は……その……あの……そういう経験がなかったので……そのようなことに 疎いです。だから あなたの男性の部分も考えが及ばなくて……すみません。」
「経験がなかったって……まさか……」
えーーー
まさか……
俺が酔っ払って 抱いた時って……
初めてだったのかよ？
確か あの時にジヒョンの名前呼んだって？……
確か 次の日に俺のシーツが洗濯してあって……
怒ったんだ。
確か シーツを汚したって……
あーーー
俺は頭を抱えた。
A「別に……機会がなかっただけだから。私……小さな時から合気道をやっていて……周りの男性はあなたと一緒で私みたいな女は嫌だって……自分より強い女だと 喧嘩した時に やられそうって……あなたが思ったことは一般的だったから。」
「……………………」
A「嫌な女と結婚しているから 男性の楽しみがなくなっているんだとしたら 離れた方がいいと思って。」
「……………………」
A「あなたはウォルのために私とは別れないはずだし……だったら……」
「前にも言ったと思うけど……俺はお前を嫌いなわけじゃないんだ……」
A「…………それは 多分 あなたの思い過ごしだと……」
「違うから……」
A「あなたはウォルが大切で……私はその大切なウォルの母親だから…………あなたから見たら……私は妻じゃなくて……ウォルの母親ってだけだと思う。」
「そうかもしれないけど……違うから」
A「違わない。」
「頑固だなあ……そういう所 直した方がいい。」
A「………………はい。」
「お前はどうなんだ？」
A「どうって何が？」
「お前は俺を嫌いだろ？」
A「……………………嫌いじゃない……」
「えっ？ 聞こえない。 聞こえる声で言えよ。」
A「……嫌いじゃない。」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年7月11日 2時
