私だけが知っている。（Shota.W） (ページ7)

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その頃の渡辺翔太ページ7

渡辺翔太side

本当にびっくりした。

急にあいつの名前が出てくるなんて心臓に悪すぎる。

中学生からずっと同じグループで過ごしていたけど、
お互い、あまり目立つタイプじゃなかった。

でも、話してる時に不意に目があったり、自分に向かって微笑んでくれることが嬉しくて…

俺はあいつにゾッコンだった。

でも、あいつが芸能界に興味があるのは知っていたし、俺もアイドル。

芸能人という壁があまりにも高すぎて、
告白なんてできなかった。

だから、康二からあいつの名前が出てきた時、ちょっとだけ嫉妬した。
でも、俺は呼び捨てで呼んでるなんて小学生みたいな対抗心を静かに燃やしてした。

俺だってあいつと共演したい。

あの頃みたいに仲良くしたい。

でも、俺のこと忘れてるんじゃないかって不安だから素直になれないんだ。

ねえ、A。
俺のこと覚えてる？

俺はまだ、君のことが好きみたいです。

ラウ: しょっぴーーーー！
え、どうしたの？
泣いてるよ？

「え？あ、ごめんごめん笑
髪の毛が目に入りやすいんだよね。笑
今度、切ろうかな笑」

ラウ: そーなんだ！びっくりしたよ。笑
髪切ったら1番に僕に見せてよね！

「分かったよ。笑」

もっと強くなりたい。。。

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