08 ページ8
2日間の文化祭の日程を終え、明日には体育祭を控えている
この学校の3日連続のシステムは鬼だと思う
ベッドに横になりながら、何度も脳裏に浮かんでくる校舎裏をかき消す
グクの事を考えない様にと、早々に布団に潜り込んだ
いつもより長く寝てしまい、焦りつつ家を出た途端、思わず足を止めた
JK「おはよ」
「ス、ストーカー？」
JK「人聞き悪い事言うなよ」
門の前には、自転車に乗ったグクが待っていた
JK「乗れば？」
ニヤニヤ顔で待機するグクを素通りする
JK「あっ、おいバカ」
光の速さで腕を掴まれる
JK「こんな事で照れて可愛い〜」
「照れてない」
JK「じゃあ乗れるだろ？」
上手く乗せられてしまう私
JK「飛ばすから掴まんないと落ちるかも」
少しだけこちらに顔を傾けてニヤリと笑う
渋々グクの体に手を回す
JK「ふ、めっちゃ鼓動速い」
腹立つからグラつかせてやると、照れ屋だな〜と笑っている
「もうすぐそこだから降りる。ありがとね」
JK「ここまで来て別々に行くつもりなわけ？」
「誤解されたくないし」
駐輪場に行ったグクを放って改札を通る
TH「んお？Aちゃんだ！」
「あ、おはようございます」
JM「最寄り一緒なんだね」
「いつももう少し早い電車に乗ってるので会いませんでしたね」
TH「寝坊しても髪の毛綺麗〜」
するりと伸びてきた先輩の指が、髪の毛を掴む
反応に困っていると、後から追いついてきたグクが先輩の手を払う
丁度来た電車に引きずられる形で乗り込んだ
JK「スキがありすぎんだよ」
それからは一言も発する事なく、それぞれの教室へ入った
体育祭が始まっても、グクが話しかけてくる事はない
HM「珍しくグク君寄って来ないね」
SY「教室入った時から不機嫌だったよ」
カップルと私、如何にも邪魔者だけど、友達が少ない私はここに居るしかない
HM「何かあった？」
「まぁ、ちょっと」
グラウンドの方に目をやると、グクとその周りを囲む数人の女子が目に入って来た
女子が差し出したペットボトルを受け取り微笑んでいる
心にモヤっとした物が広がるのが分かる
何思い上がってたんだろう
心の何処かでは、私は特別だって思ってた
HM「A？」
「危ない所だった」
HM「え？」
「もうすぐで戻れなくなっちゃってたかも」
不思議そうに私を見つめる2人に、私は静かに微笑んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 707人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
するめ(プロフ) - リンゴ飴さん» 今後気をつけます^ ^ (2017年5月5日 19時) (
レス) id: dd2781c9c0 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ飴(プロフ) - するめさん» いえいえ、大丈夫ですよ。下手な説明を理解してくださってありがとうございます (2017年5月5日 15時) (レス) id: 4578f14291 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - リンゴ飴さん» 詳しくありがとうございます！無知で不快な思いをさせてしまってすみません。 (2017年5月5日 15時) (レス) id: dd2781c9c0 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ飴(プロフ) - 簡単に言えばアニメやアーティストなどの夢小説を作る時はオリジナルフラグを外す。完璧に自分で考えたものならオリジナルフラグは付ける。です (2017年5月5日 14時) (レス) id: 4578f14291 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ飴(プロフ) - するめさん» オリジナルフラグというのはオリジナル作品にだけ付けるものです。アニメや俳優、アーティストなどは実在する人物なのでオリジナルフラグは外さなければいけません。 (2017年5月5日 14時) (レス) id: 4578f14291 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：するめ | 作成日時：2017年4月1日 4時
