素直で意地悪で

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無理矢理作った笑顔だと、先輩たちには見透かされてると思う



それでも深くは追求しない先輩たちの優しさが、今は少し辛い



JM「調子はどう？」



「日曜に比べるとだいぶ良いです」



JK「Aが居ない学校つまんないから早く元気になれよ」



TH「なんかかなり素直になったよね」



JK「からかう奴が居ないとつまんないじゃないですか」



JM「そんなこと言ってるとテヒョンが取ってっちゃうよ」



TH「グクさえ居なかったら俺はいつでも…」



グクが無言の睨みを効かす



HM「Aは幸せ者だね〜」



「彼氏いないよ？」



HM「うんうんそうだねぇ」



そう言って子どもをあやすように頭を撫でてくる



「馬鹿にされてる気分…」



JK「ばーか」



JM「…しょうもな」



ジミン先輩の一言に皆が爆笑した



グクは珍しく顔を赤くしてる



TH「グクは子どもだなぁ」



JK「ヒョンに言われたくないですよ！」



「恥ずかしがってるの〜？」



JK「馬鹿にすんな！」



HM「立場逆転だね」



しばらく皆で笑っていると、オッパが病室に来た



SJ「随分賑やかだねぇ」



「オッパ、お疲れ様」



SJ「どう？変わった事は無かった？」



「ん？うーん…無いとは言い切れない」



SJ「何その遠回しな感じは！何かオッパに隠してるのか！」



HM「相変わらずのシスコンっぷり…」



「ごめん皆、昨日から本当申し訳ないんだけど、今日はもう…」



JM「そうだね、あんまり負担をかけちゃいけないし、また明日ね」



JK「またな」



皆の後ろ姿を見送って、オッパに向き直る



それから、今日の談話室に行った時からの事を全て話した



SJ「その人に見覚えはないの？」



「うん、初めて会った人だよ」



SJ「そう…A、もう談話室には行かないで」



「なんで？あの人にお礼も言いたいのに」



SJ「会っちゃダメ」



「だからなん…」



オッパが私の頰にそっと触れる



SJ「Aの為だから」



本当に心配をしている表情だった



「分かった。だけどせめて理由は教えて」



SJ「言えないんだ、ごめんね」



申し訳なさそうに眉を下げるオッパに、これ以上聞くことはできなかった



オッパが帰り、今日あったことを考える



私はあの人に会わなければならないと、本能的に思った



次の日、私はオッパの言いつけを破り、昨日と同じ時間に談話室に向かった



そこには昨日と同じ席に座り、同じ方向を見ているあの人が居た

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