ユノと私２ (ページ34)

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山崎「Aは男と付き合うたびに長続きせずに振られるそうだ。『つまらない女』って。理由は定かじゃないけど自分のせいだと思ってる。あのぶんだと関係をもつ前に別れてる感じだな。」

「………………。」

山崎「A は泣かないみたいだ。最初の彼に言われたらしい。『すぐ泣けばいいと思って！』
だから我慢するようになったんだと。
うるさく思われたくないから自分から携帯も聞かない様にし自分からも言わない様にしてたから連絡先を知らないことに慣れたらしい。全く不器用だよ！」

山崎「で僕がユノはAが好きみたいだしユノを紹介しようか？って言うと結構です！だってよ。普通ユノを紹介するって言ったらみんな飛びつくだろ？」

山崎「でもなんでここの話が見合い相手に伝わるんだ？しかも間違って。……あっあの時話の後すぐにどっかのグループの子が急に飛び込んできたな。その子かな？デマ流したのは。」

「ミノはデマを流したりしません！ミノは聞いたって言ってました！」

山崎「ミノ？その子がどんな子か知らないけど韓国の人？」

「はい。同じ事務所の子です。」

山崎「ふーんでその子日本語は堪能なの？」

「…………堪能ではないと思います。…………」

山崎「堪能でないのに人の話をこっそり聞いててそれが事実だと言ってるのか？」

「………………」

山崎「…………待てよ……Aの見合い相手は外国人。見合いのために行った外国土産は確か韓国産だった。…………君は何故だか知っているっぽい……まさかとは思うけどAが見合いした最低男は君か？」

「………………はい……最低男です。」

山崎「なんで君みたいな冷静な人間が…………Aの人間性を見抜けないんだ！」

「俺はAのこととなると冷静じゃいられなくなるんです。どっちかと言うとAの方が冷静で俺はいつも自信がなく不安なんです。」

山崎「君達は不器用同士だな！これからどうするんだ。Aの言い方だと君達は連絡先を知らないだろ？見合いからもう3ヶ月以上経っているのに良く連絡なしで過ごせるもんだ。呆れるわ！」

「…………絆があれば大丈夫だと思ったんです。」

山崎「……絆？…………まさかとは思うが…やっぱり聞くのやめとく。ほら Aの連絡先。でもこれでAの信頼を取り戻せると思うなよ。」

「先生ありがとうございます。」

医務室をでて打ち上げに向かった。