15 CM ページ16
ヒョンは嬉しそうに「マヌラ〜 マヌラ〜」って言っている。
なんだ マヌラ〜って、、、、待てよ 前になんかやったよな？
未来の奥様へのラブレターって。
あの時はまだ若かったし 恥ずかしかったなぁ。
あの時の自分の言葉とヒョンの言葉を断片的に思い出す。
うん？
マヌラ〜って 全羅道の方言じゃん！
奥さん？ おくさん？ 嫁？ 新妻？
ヒャー聞きたくない！
「ヒョン！さっきから マヌラ〜マヌラ〜ってうるさいです。まだ嫁でもないのに！」
Y「あっ チャンミン Aはれっきとしたチョン家の嫁だよ。みんな認めてるから。うちの家族もAの両親も。 もう 完全なる嫁！」
ヒョンは 僕の嫌味なんかどうでもいいようで 上機嫌で携帯をいじっている。
Y「マヌラ〜はもう日本についたかな？電話してみようか………な？……。
あぁぁぁぁーー！」
ヒョンが急に大声をあげたから驚いた。
そして ヒョンは 小さくなり真黒な影に包まれた。
「どうしたんですか？ヒョン？」
Y「携帯をきいてない、、、、。」
「あり得ません。さっきまで マヌラ〜マヌラ〜って鼻の下伸ばしてたくせに 肝心なことは聞いてない！
この先 大好きな嫁にどうやって連絡取るんですか？ おっ？」
「ただでさえ遠距離恋愛なのに！
仕方ないですね 恥を忍んで親に頼むんですね！」
してやったり。ざまぁみろ！たっぷり嫌味を言ってやった。
Y「お父さんに聞こうかな？、、、。」
「何言ってるんですか？30にもなろうとする男が好きな女の連絡先を親に聞いてもらうなんて、、恥ずかしすぎるでしょう？」
カウンターパンチにアッパーまでくらわした。
おっ ヒョンがどっかに電話した。
マネだ。何を聞くんだ。
何 何？
今度の休みはいつか？何日くらいか？
今度 日本にはいつ行くのか？
聞いてるよ。
ヒョンは静かに言った。
Y「チャンミン 大丈夫！俺はやる時はやるから！」
はぁ？ 何言ってるんですか？
「ヒョン それはそうとヨナはどうするんですか？
彼女でしょ？彼女がいるのに嫁ってないでしょ？」
ヒョンの僕を見る目が怖かった。
Y「ヨナとはもう別れて1年以上経つんだ。でも最近 復縁の電話が来るんだよ。何度か話をしても平行線。でも俺の中では終わってるんだ。」
Y「Aにも聞かれたから彼女はいないって言った。でも はっきりさせとかないと厄介なことになりそうだから ヨナには もう一度 はっきり言うつもりだ。」
僕は頷くしかなかった。
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年2月7日 20時
