4 Y ページ4
僕は その日はなぜかウロウロしたくなって控え室を後にした。
自動販売機の近くにきた。ここって見晴らしがいいんだよな。
あっ 誰かいる。携帯を見ているから顔全体がわからない。でも 眼は大きく綺麗なのはわかる。
しばらく見つめていた。彼女は面白かった。
何を見ているのか ニヤニヤしたり 嬉しそうにしたり 愛しむように画面を見ていた。
見てる僕もつい口元が緩んでしまう。
・
・
・
なんか声が聞こえる。
「ヒョーン」
なんだ チャンミンか。
もっといたいけど チャンミンにアレコレ詮索されそう。帰るか。
チャンミンは勘が鋭いから。
彼女はイヤホンしているのか聞こえていない。
ラッキーなのか？
彼女を見かけること数回。
でも 誰かわからない。
僕の周りの関係者にはいない。
誰だろう？
そんなことも気になりながら ツアー中はイメージトレーニング 体調管理 リハーサル ダンスの練習と 緊張が続く。
ある時、急に腹痛がした。近くにいたスタッフが医務室に行った方がいいと言った。
迷惑をかけちゃいけないので 場所だけ聞いて ふらつきながら行った。
なんとか医務室？ってとこにたどり着いた。がもう限界。息も絶え絶えベッドに寝た。
そこには男性1人と女性1人がいた。
男性は 僕のことがわかったのか 一瞬 「おっ?」って顔になり「どうしたの？」って聞いた。
「お腹が、、、、うっ！」
そうしたら女性が
A「お腹だしてください。だしますよ。」
その女性は慣れているのか さっさと僕のお腹をだした。で、聞こえたんだ。
A「うわ〜 シックスパック すごい。」
思わず その声の主を見た。
あっ！この眼は あの子だ！多分 絶対そうだ！
やっと見つけた安堵感に浸ることも許されず 僕は人生最大と言ってもいいほどのピンチを迎えた。
彼女と男性は まるで合言葉の様なものを使い会話していた。
彼女が いきなり
A「じゃあ お尻だしてください。」
えっ お尻？ お し り ？ オシリ？
僕は頭をフル回転させ 僕の知ってる限りの日本語を思い浮かべた。チャンミンときた方が良かったかな？
イヤイヤ この危機的状況を知られる訳にはいかない。
あ〜 おしりってお尻だよな やっぱり。
僕は何かに怯える子犬の様にウルウルした目で彼女を見るが 彼女は当たり前の様な顔で僕を見ている。
僕がノロノロしているせいか 彼女は僕のお尻をだしてしまった。
今日で僕のピュアなお尻さようなら。
僕は覚悟を決めた。
その時、、、。
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年2月4日 0時
