田中洸希の憂鬱日記

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あれから1ヶ月。
体育祭の時期に入ろうとしていた。




「アンカーはもちろん洸希君でしょー！」

「最後のトリだね〜♡」




ごちゃごちゃと話してる女を横目に、ユイの背中をつつく。



洸希「ねー、なんの種目出るの？」

『うーん…どうしよう。』




黒板には種目が書き出されていて、それを見て真剣に悩むA。




洸希「俺も何に出ようか悩み中。」


『サッカー人数足りてないんじゃない？』


洸希「サッカーか…もし出たら応援してくれる？」


『するに決まってるじゃん！なんなら誰よりも大きい声でする』


洸希「まじ、笑 なら出ちゃおうかな〜」





俺たちの仲はどんどん仲良くなっていって、もう親友並みに仲がいいと思ってる。俺的には。



Aも最初の頃に比べてめちゃくちゃ笑うようになったし、なんだか素を見せてくれてる感じがしなくもない。(するってこと)





(※この高校の体育祭は、サッカーやバスケなどの球技が主流とします(作者が韓国人だということもあり、韓国の学校の体育祭の様にしてみました)。球技大会のように感じますが、もちろんリレーもあります！)






「クラスＴシャツのデザインどうしよう〜」

「私は洸希君の名前入れようかな〜♡」

「ダメ！私が入れるの〜」






そうだ、それがあった。
体育祭といえば、クラスでＴシャツを作ることになっているのだが、Ｔシャツの背中の部分には好きな文字が入れられることになっている。

毎年俺の名前が入っている女を数十人は見ているが、よくもまあ飽きずにやるよな。




『デザイン、どうする？』


洸希「普通は自分の名前いれるよな」


『でも洸希は無理そうだね。
毎年田中洸希大量発生するから(笑)』


洸希「じゃあ…なんか俺らで決めない？」


『いいけど、変なのはやめてよね。』


洸希「Aのは俺が決めて、俺のはAが決めるってのはどう？」


『面白そうだけど…』


洸希「じゃあ決まり〜。楽しみにしてて」








体育祭まで、残り二週間。

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