tomoya**嫉妬させたい2 (ページ36)

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そんなこんなで話していればあっという間に家の近くまで来ていて。

それぞれの家に帰っていくけれど、

なぜか今日は和哉が私の家まで来て。

｢今日は親いるから泊めてあげられないよ？｣

和哉｢泊めてもらおうとは思ってない。

事情聴取。さっき後でね、って言ったじゃん。｣

｢あー。｣

なんて腕を捕まれ連れられた私の部屋。

和哉くんいらっしゃいなんて声にもちょっとしたお邪魔しますの一言で片付けた。

和哉｢最近バイト始めたって言ってたのがあれ？｣

｢はい。｣

和哉｢はぁ、まともに連絡も取れてないと思ったら

あんなとこで…あんなことして…

ほかの男に媚び売って…｣

｢あの、媚は売ってないし、私の自主的な応募じゃないから。｣

和哉｢え？｣

1人で悶々と考え込む和哉に

今まであったことを伝える。

和哉｢…しおり許すまじ。絶許。｣

なんでそれを了承しちゃうかなぁ、

と私の方に頭をグリグリしてくる。

｢私も後悔はしてたけど…

でもまあそれなりに仕事って思えるようになったから｣

和哉｢バイトがしたいから笑ってわざわざあんな場所じゃなくても。｣

｢私も初めは嫌だったよ。｣

和哉｢…んんん～。でもまあ、よかった自主的な応募じゃなくて。｣

｢当たり前でしょ！もう。｣

和哉｢…飽きられたかと思った。

俺だけじゃ物足りないから、

だからああいう場所でバイトしたのかと思った｣

｢そんなわけないじゃん。

私の中には和哉しかいないってば。｣

抱きしめられている腕に力がさらに込められ、

肩にグリグリする頭にもさらに力が入って少し痛い。

でもこれが和哉からの愛なんだと思うと、

愛しいとも思えた。

｢…わかってくれた？｣

和哉｢え、続けるの？｣

｢え、だめなの？｣

和哉｢いやダメでしょ彼氏持ちがあんな所で働いたら。ていうか今もう辞める雰囲気だったよね？｣

｢え、ほかにバイト先ない｣

和哉｢じゃあ今度俺と探そ？｣

｢んー…わかったよ。｣

和哉｢んふふ、よかった。｣

満足気に笑うと、ぎゅっときつく私を抱きしめて、自宅に帰って行った。

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