tomoya**嫉妬させたい2 (ページ10)

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？｢何やってんだよ！！｣

聞き覚えのある声に冷静になり、

急いで目隠しを外すと

そこには和哉がいた。

｢和哉…｣

安堵のあまりさらに涙が出てきて、

和哉に泣きつく。

和哉｢大丈夫、もう大丈夫。

怖かったよな、ひとりにさせてごめん。｣

｢うん、…｣

和哉は私のことを抱きしめながら頭を撫でて

子供をあやす様に落ち着かせてくれた。

和哉は私のことを後ろに隠すと

痛みがおさまっていないのか

ふらふらと起き上がる黒い影に立ちはだかった。

和哉｢おい、人の女になに手出してんだよ。

ちゃんとその面見せろよ！！！｣

…和哉がここまで怒ったの、初めて見た。

普段低い声だとは思ってたけれど、さらにもっと低い声。

地響きがしそうで怖いけれど、私のためだと思うと素直に嬉しかった。

目つきもいつも以上に悪くて、

眉間に皺を寄せて相手を睨んでる。

和哉｢はやくマスク外せよっ！！…、って…洸希…？｣

｢…え？｣

和哉の影からそっと覗いてみると、

そこには全身真っ黒な服に身を包んで、

涙を流した洸希がいた。