__同じこと思っているから3 ページ25
Your side
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お店に向かう途中も話すのが大好きな皇輝さんはずっと色んな話してくれて、すごく楽しそうで
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「っ、」
『ん？どうかした？』
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ふと狭い道で距離が近くなって手の甲同士が触れた瞬間に皇輝さんからキュッと手を握られる。
こんなこと子どもができてからなかったから、ドキりとして黙ってしまった。
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「ううん、なんもない」
『ずっと手繋いでなかった...からね』
「ん、」
『あ、もうそんなにギュッてしなくても離さないよ？笑』
「だって...次いつこうしてくれるかわかんないじゃん...皇輝さん忙しいし、」
『ごめん、寂しかった、よね。当分またゆっくりできるから、』
「ほんと、？」
『これは本当。さ、着いたよ、ここです！』
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なんだか2人きりで出かけるのは久しぶりだからかすごく新鮮で、また恋してるときみたいにドキドキしてしまう。
なんとなく体温が上がっている気がして、それがバレないように耳にかけていた髪の毛を下ろした。
美味しかったね、なんてまた家に帰る道もギュッと指を絡めて手を繋ぐ。
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「っ、皇輝さん？」
『んー...』
「どう、したの？」
『ごめんね？早くこうしたくて、』
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家に帰るなりリビングでゆっくりしようと思えば後ろから突然体温を感じて、ぎゅっと抱きしめては私の首元に顔を埋めて話すから少しくすぐったくて身体が反応する。
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「皇輝さんも寂しいって思ってた、？」
『寂しいってずっと思ってたよ。言ってなかったけど、早くくっつきたいな...とか、前髪短くなってたときも可愛いなとか色々思ってたから、』
「っ、いっぺんに言わないでよ…」
『これからはちゃんとそのとき言うから許してくれる？』
「うん...」
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そうして後ろから私の顔を覗き込んでは満足そうな顔をしてて、ぐーっと顔を近づけて頬擦りをしてくるから、つい可愛くてその頬に軽くキスをした
これくらいなら私が甘えるときによくしてることだから動じないと思ったのに
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『へ、』
「ん？」
『なんでそういうのするかな、困るじゃん』
「こ、きさん？…っ、」
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スイッチが入ったのか、目を細めて溶けそうな顔で見つめてきたと思えば私の唇に吸い付いたからきっと、そう思って少しだけ口を開いてみればスッと離れていく
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2022年10月1日 22時
