Which one do you like...??____Koki_Ka (ページ20)

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__なんでもできないよページ20

Your Side
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今日もかっこいい。
校庭で部活をしている皇輝くん。

私はこうしていつも図書室とか、校庭の端で眺めてばかりで

やっとこの前皇輝くんとお付き合いすることになったのに、どうしても距離が縮められない。

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あっ、またゴール阻止した。

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皇輝くんは何でもできてすごいなって言えば、何でもできないよなんて言うし

後輩に色々教えてるから、皇輝くんサッカー上手だよねって言えば小学生のとき少しサッカーしてたくらいだからそんなにだよとか言う。

謙虚すぎるけど、多分私はそんな皇輝くんが好きになった。

私は特に目立つタイプでもないし、部活だって入らずに放課後一人で校内をふらついて

それに比べて皇輝くんは生徒会に入ってたり、サッカー部で後輩のコーチしたりとか、クラスでもグループワークがあればいつもまとめ役だし、いわゆる優等生だ。

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そんなこと考えてたりすると、なんで付き合ってくれてるのかなって思ってしまって少し寂しくなりながら遠くの皇輝くんを見つめる。

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『あれ？Aちゃん、』

「あ、星輝くん」

『皇輝のこと見てるの？』

「あ...うん、」

『ふふ、大好きなんだね、皇輝のこと』

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本を返しにきた星輝くんに声をかけられる。

皇輝くんのこと見つめてるのがバレてしまって少し恥ずかしい。

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『皇輝とはどんなかんじなの？』

「えぇ、どんなって」

『皇輝ってそういうの疎いからちゃんとできてるのかなーって思ってたんだよね笑』

「そうなんだ、」

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弟の星輝くんから"疎い"というのを聞いて少しだけ安心した。

もしかしたら付き合ってはいるけど、形だけだとか、実は彼女がいる設定が欲しかっただけなのかなとか、思っちゃってたから。

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『え、やっぱり皇輝全然構ってくれない？』

「それは、」

『良いよ言わないから、協力するよ笑』

「私も、その...近づき方わかんないんだよね」

『大丈夫だよ、Aちゃんたくさんくっついても皇輝絶対拒まないと思う』

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どういうことだろうか、だってあんまりしつこい女子は好かれないって聞いたし...

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