__寂しがりやなのは2 ページ14
Your side
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あれこれ考えていればあっという間に時間が経っていたみたいで、待っていた大好きな人の優しい声が聞こえた
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『ごめんね、待たせちゃったね』
「あ、皇輝さん、おつかれさま」
『ありがと、じゃあ...帰ろっか』
「、うん」
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なんだろう、久々なせいなのか、それともスーツ姿の皇輝さんをまじまじと見ることが普段あまりないからか、顔が見れない。
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「っ、皇輝さ、ん、？」
『ん？』
「あ、いや、なんでもない、！」
普段積極的に触れてくる感じじゃないのに、手を強く繋いでくるから思わず動揺しちゃう。
だっていつもは私が繋ぎたいって言って繋いでくれるだけだから。
でもやっぱり私ばかりがドキドキして、意識して、緊張までして
だけど皇輝さんは普段通り今日あったこととか、最近の話をたくさんしてくれている。
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ふと皇輝さんの話が終わった一瞬の沈黙の時に何気なく、皇輝さんって余裕があっていいな、なんて漏らしてしまえば
ぴたっと立ち止まり、ぐっと身体が皇輝さんのほうに引き寄せられて、じっと目を見つめてきたと思えば、余裕ないほうが好きなんですか？なんて言う。
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そうじゃなくて、
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「皇輝さんも少しくらいわがまましてほしいってこと、こども扱いされてる気分だもん、」
『そっか...そんなつもりないんだけどなあ...でも、ごめんね？やっぱりAちゃん、かわいいし、』
「っ、そういうのいいってば、」
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またこども扱い。
同い年が良かった。
なんか、なんか、悔しいけど、
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悔しいのに、皇輝さんに優しく微笑まれてまた手をぎゅってされたら、そんな悔しい気持ちとかどうでもよくなっちゃうくらいドキドキが止まらないから、もしかしたら私はこうして皇輝さんに振り回されるのが好きなのかもしれない。
『よし、おうち着きました！先入ってどうぞ』
「おじゃまします、」
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相変わらず無駄なものがないし、玄関にはいつも皇輝さんが履いてるスニーカーだけが置かれてて安心する。
ヒールを脱ごうと壁に手をつくと、ぐっと後ろに身体が持っていかれる
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「っ、わ？！」
『ん、ごめん』
「皇輝さん、？」
『ちょっとこうさせて』
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2022年10月1日 22時
