__寂しがりやなのは ページ13
Your side
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忙しい、というわけではないのに全然タイミングが合わない。
少し前まではよく会えてたのにな。
遠くも近くもないそんな距離だけど、まるで遠距離恋愛みたいに会えてないから私は寂しい。
連絡もするときはするけど、しないときはしないし、私がメッセージ送ればこまめに返してくれる。
でもそんなやりとりは自分からばっかりな気がして最近は送れてない。
そのせいか余計に距離があいた感じがして不安になる。
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だって皇輝さん、全然会いたいとか寂しいとか言わないから
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不安とか募り始めた頃、思ってたことが通じたかのように皇輝さんから珍しく着信が入るから、ワンコールですぐに出る。
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「もしもし？」
『もしもし、連絡するの久しぶりかも。元気にしてる？』
「...うん、元気だけど、珍しいね皇輝さんが電話してくるって」
『そろそろAちゃん、俺の声聞きたいんじゃないかなあって』
「いや、べつに、」
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どうしてもこう言われると素直に返事ができない。私の良くないところ。
でも、まるで私だけが皇輝さんのこと好きみたいだし悔しくて
もちろん皇輝さんの声だって早く聞きたかったし、会いたいって思うけど、年上の余裕な感じを出されたら反抗したくもなってしまう。
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『え、そうなの？じゃあいっか、』
「なにが、？」
『Aちゃん思ってたより平気そうだし、、今週末やっと時間あいたから会えるかなって思ったけど』
「それは会いたい、じゃん」
『そう？じゃあ久々に泊まりにおいで。夜駅で待ち合わせして一緒に帰ろうよ』
「うん、楽しみにしてるね」
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また私だけが"会いたい"と言った。
会えるかどうか誘ってきたのは皇輝さんだけど、そこで会いたいってお願いしたのは結局私だけ。
私ばかり寂しがってて会いたがりじゃん、やっぱり年下だからこども扱いなのかな。
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週末、少しでも大人っぽくメイクをして、気合を入れて綺麗な服を着て、待ち合わせ時間より30分も早く駅に着いてしまった。
皇輝さんと違って私はまだ大学生だから、社会に出て働いて帰ってくる人の癒し方とかわからないし、付き合って短いわけじゃないのに久々に会うからなんとなく緊張をしてしまう。
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2022年10月1日 22時
