＿＿＿＿３６ ページ36
You side.
康「もっかいぎゅーしてもええ？」
「や、あの、心の準備が、」
康「Aさんも、俺のこと好きやって言うてくれたやん。」
好きだから、
悲しそうな顔なんて見たくない、
言った、気がする、
康「��好き��って、そっちの好きやなかったん？」
「間違ってないけど、」
康「ならええやんか。な？」
そう言ってふわりと抱き締められた。
彼の腕が、背中に回っている。
彼の顔が、髪に触れている。
どうしよ、
ドキドキしすぎて変になりそう、
康「震えとるなぁ。」
あはは、と軽く笑い声を零しながら、更に抱き締める力を強くする。
康「なんでそんなに可愛いん？」
「分かんないよ、そんなの、」
康「そんなに緊張してしまうほど好きでいてくれたん？」
好きだよ。
ずっと好き。
向井くんがそう思ってくれる前から、
傘を差し出してくれたあの日から、ずっと。
貴方は私の太陽みたいな存在で、雨なんて大嫌いだったけど、雨の後に架かる虹の綺麗さを教えてくれた人だから。
康「Aさん。目、瞑って？」
私、凄く欲張りだ。
こんな誘いに、戸惑うこともなく目を閉じてしまうんだから。
肩に置かれた手。
瞼を閉じていても彼が近付いて来ることが分かる。
スッと鼻先が触れて、思わず息を止めた。
緊張する。
ドクドクと速くなる鼓動が苦しい。
なんて身構えていたのに、一向に何も起こらない。
ゆっくりと目を開けると、そこには元の位置まで顔を戻した彼が、口元を緩めて笑っている。
「なんで、」
康「んー、なんか、かわええなって。」
恥ずかしくなって顔を背けると、冗談やって！と眉をハの字に落として笑った。
康「こっち向いて。」
「恥ずかしくなってきた、」
康「こんなんで恥ずかしがってたら、この先持たんよ？」
「うーーー」
康「ほーら、したかったんちゃうん？」
コクリと頷くと、柔らかく微笑む彼。
康「素直なAさんもかわええな。」
そう言って優しく触れた唇。
貴方に出会ってから、貴方を想い続けた時間は苦しくて堪らなかったけど、満たされるような日々だったの。
これからは目の前で、私に触れて、四六時中貴方のことでいっぱいにしてね。
昼想い、夜夢む。【橙】 fin.
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cleam(プロフ) - ちなこさん» コメントありがとうございます！毎日読んでもらえてるんですか....！めちゃめちゃ嬉しいです（ ; ; ）素敵って思ってもらえるように描けてよかったです！ありがとうございます！ (2021年3月29日 20時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - みうさん» コメントありがとうございます！こちらのお話はさくまくんがかなり切ないポジションですよね（ ; ; ）「うわあああ」ってなってもらえてよかったです（ ; ; ） (2021年3月29日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - cleamさんの書かれるお話が好きすぎて1日一回は読んでます！！！こーじくん素敵すぎて惚れ直しました…（） (2021年3月27日 2時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - うわあああさっくん(TT)(TT)ってなりました素敵です(TT)(TT)(TT) (2021年3月26日 16時) (レス) id: 90ad8ea26a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - のびさん» コメントありがとうございます！さくまくんの一途さ感じ取っていただけて嬉しいです◎さくまくんのリクエスト何件かいただいてるので、またいつか出させていただきます＾＾ (2021年1月23日 14時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年1月3日 13時
