40:私という存在 ページ7
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「じゃぁ」
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「あたし・・・って」
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真っ黒に焦げた、肉のカケラが。
ころんと網の隙間に落ちていく。
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「なんなのかな・・・」
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頼んだ白桃のお酒は、ちょっと甘すぎた。
氷が溶けて薄まるのを待っていたそのグラスは
雨のような滴をまとって、震えてるように見えた。
・
智「ニノにとって、何かってこと？」
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ゆっくりと、大野君に言い直された質問はあまりに陳腐で。
慌てて首を横に振ってなんでもない、そう答えた。
・
それを聞いてどうするの。
お手伝いさんじゃない？
だから、何。
・
たまたま、何かの気晴らしに拾われただけの
哀れなバカ女だってことを
思い出すだけなのに。
・
潤「Aちゃんさ」
「いい。あの、今の質問はなしで(笑)」
翔「もしかして、なんかあった・・・？」
「そんな、何もないし。本当に何にもないから」
雅「なんもないように見えないよ。ニノとなんかあったんでしょ」
・
きっとあたしは間抜けな顔だったと思う。
何を急にみんな言うんだろう。
あたしの心がぐらぐらなことを
どうしてみんな・・・お見通しのように言うんだろう。
・
智「・・・・・ほれ」
・
突然、膝の上の右手を大野君が掴む。
びくっと大きく動いた体に、自分が驚いた。
・
智「手、震えてんじゃん」
振り払おうと思えば、できたのに。
智「しっかし、ちっちぇ手だね(笑)」
・
私の手が熱いのか
大野君の手が冷たいのか
重ねられたそこは、心地よかった。
・
誰かに触れてもらった体が
本当は、寂しくてつらかったんだってことを
じわじわと思い出し始めた。
・
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
