the other side of love【12】 ページ38
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いつもは絶対一緒に乗らないエレベーターに
ぶうたれたままのあいつをぐいぐい押し込んで乗る。
隅っこに離れて、必死の他人面を装う姿が面白くて
わざと手を繋いだら大慌てで振りほどかれた。
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和「はぁ・・・ここでばれたりしねぇから」
「わからないでしょ」
和「んなこといって、お前顔真っ赤(笑)」
「・・・うぅるさいっ//」
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扉が開き、俺より先をずんずん歩いていく。
ふわふわと檸檬色を揺らしながら。
首に巻いたストールを外して、左腕にかけた。
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少し伸びてきたショートヘア。
その襟足にキラリとひかるゴールドの細いチェーン。
口尖らせた拗ね顔で振り向くその耳に、揺れるパールのピアス。
尖らせた唇は、いつ塗りなおしたのかグロスが光ってる。
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外でみるAは、とんでもなく女だ。
仕草や、立ち居振る舞い。
指先から髪の先まで、女で溢れてる。
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本人は全く意識してないんだと思う。
逆に、女らしくないと必死であがいてるんだろう。
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初めてカウンターからあいつを見つけたとき
その凛とした女らしさに、目を奪われたんだ。
媚びることのない、華美にもなりすぎぬ、女としての程よさ。
そして
その表情を一瞬にして弾けさせたような、あのとっちらかった笑顔に
そっと息を止めたことを
きっといつになっても俺は、忘れないんだと思う。
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「入んないの？」
一度姿を消したドアの向こうから、怯えたような顔をのぞかせる。
さっきまで粋がってたテンションを一気にひっこめて(笑)
入るよ、と笑いこらえて後に続いた。
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「アザラシの恰好に着替えようーっと」
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わざとらしく言いながら、リビングの扉を開ける姿を
廊下で立ち止まって見つめた。
スタスタと歩いて行った足が、何かを見つけてぴたりと止まる。
ゆっくりとその背後に近づいて、ダウンライトを一つつけた。
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和「もしもーし？」
「・・・・・なに、あれ」
和「見てきたら？」
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恐る恐るすり足で近づいていく。
ソファ前のテーブルに置かれたそれの前で
「・・・嘘でしょ」
ぺたんと座り込んだ。
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
