the other side of love【9】 ページ35
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さっきよりもずっと小さいため息が、車内に響く。
チラッと横目でみると、通りの灯りに照らされた
檸檬色のふんわりスカートが目に入った。
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和「スカート持ってんじゃん。前着てたあの太巻きワンピースだけじゃなくて」
「・・・太巻きってやめて。ただの黒いワンピです」
和「ノリ巻いたみてぇだったろうが」
「もうっ、それ言われてからそうとしか思えなくて着れなくなったんだから」
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”もう二度とあれ着ない”
また口尖らせて、こいつのご機嫌斜めモードは終わりそうにない。
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和「それ、いいじゃん。かわいらしー感じで？」
丁度赤で止まった交差点で、手を伸ばしてスカートの裾をひっぱる。
「・・・いいよ無理しなくて」
和「してねぇし。つか、俺に会わないときはおしゃれしてんのね(笑)」
「・・・どゆこと？」
和「俺んちいるとき、いつもアザラシみてぇなスウェット着てんじゃん？」
「アザ・・・違っ、色がグレーってだけじゃない」
和「あれでゴロンとソファに寝てるとアザラシとかわんねぇわ(笑)」
「・・・」
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なんかいつもよりテンポの悪い返しが気になった。
そりゃ無理やり迎えに来たと言えばそうだけどさ。
普通なら喜ぶとこなんじゃないの？
家から出ないこの俺が、わざわざ車出してきてんですけど？
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和「・・・」
「・・・」
和「あー、翔ﾁｬﾝがさ。その格好かわいかったってよ」
「・・・そ」
和「喜ばねぇの？」
「ありがと」
和「お茶までできてよかったねー」
「・・・」
和「かわいい恰好して、イケメン翔ﾁｬﾝとお茶して。デートじゃん！」
「・・・」
和「俺はアザラシが残してったおにぎり食わされたけども」
「・・・」
和「んで夜は、あんな洒落た店でクライアントと・・・ゴンﾁｬﾝ？とメシ食うって
いいよな。俺、夕飯食ってねぇわそういや(笑)」
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消えないイライラが、一日中胸のどっかでくすぶって。
イライラはこいつのせいじゃないのに、なんかもう
吐き出せる相手はこいつしかいねぇから、加減がわからない。
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その時
前の車が急ブレーキ踏みやがったせいで、慌ててクラクションを鳴らす。
その音にまぎれて、隣りで何か言ったように聞こえた。
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
