突然 彼が現れた 《平野紫耀》

家 ページ18

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紫｢座って待ってて今もってく｣






ダイニングテーブル上に二枚敷かれたランチョンマット







紫｢お待たせしました！｣



私目の前に野菜がゴロゴロ入ったカレーを置き向かい側の席に置いてあるランチョンマットに自分の分を置く




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紫｢結構自信作やねん！ただカレーのこと頭いっぱいでサラダ忘れててさっき買ったコンビニのやけど許してな｣



そう言うとダイニングテーブルの上にあったコンビニの袋からサラダが出てくる

見かけによらずおっちょこちょいなんだなと思うと少し憎めない




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紫｢冷めないうちに食べよ！｣



そう言うといただきますとカレーを食べ始め




『いただきます』



私もつられてカレーをすくい上げ一口食べる

思った以上に美味しくてびっくりした




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紫｢ねぇ美味しい？｣


『思った以上に』


紫｢ほんま？｣



奴をを見るとパァっと笑顔になっていた少し子供ぽくこの人もこんな顔で笑うんだと思うと

緊張感がほぐれ安堵に包まれる



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奴が食べ終わり食器を持ちキッチンへ行き





『洗い物は私がやるから置いといていいよ』


紫｢ほんま？｣


『うん』




シンクに食器を置きソファーに行くと思ったらまた座ってた椅子に戻ってきた




『なんでそこにいるのよ』


紫｢だって誰かいた方が美味しいやろ？｣


『別に私は一人でも』




外食はよく行くけど家で誰かとご飯食べるのなんて何年ぶりだろうか

言われてみれば一人で食べてる時と気分が違うような気がする



向かいの席に座っている奴は微笑みながらこっちを見ていた




『なによ』


紫｢別に何もないで？｣


『あっそう』









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『ごちそうさまでした』



カレーを食べ終わり食器をキッチンへ



洗い物を始めると奴はソファーに移動しテレビをつけてくつろぎ始めた



食器を全て洗い終わり飲み物を用意し







『良かったら』




飲み物をソファー前のテーブルに置き奴の横に腰をおろした





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紫｢ありがとう｣


『こちらこそカレーありがとう』


紫｢毎日仕事お疲れ様やな｣


『あんた、、紫耀もお疲れ様』




名前を呼んだら奴はとてつもなく驚いた顔でこちらを見た







『何その顔』


紫｢だって名前、、｣


『悪い？約束守っただけ』





驚いた顔から一転また奴はパァっと笑顔になる

信用したわけじゃないけどちょっとは信用してもいいかなと思えた





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