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-02- ページ22
きっと膝枕を回避することは難しいから、
もう諦めて黙ってじっとしてたら。
「‥ねぇ。」
「うん？」
「痩せた？」
「はい？」
今度は何を言うのかと思えば、唐突にそんなことを言う。
「どうしたの、急に…。」
「や、何か寝心地が違う。」
視線はゲームの画面のままで、彼はそう言う。
「まぁ、痩せたと言えば痩せたかな。」
「なに、ダイエットしてたの？」
「うん。」
いつになったら私の方を向いて話してくれるんだろう。
そんなことを頭の片隅で思いながら、
上から和くんの顔をじーっと見つめてみる。
「だから、腹の肉掴めなくなってんだ。」
「‥セクハラ。」
「おいおい、俺、あなたの彼氏でしょうが。」
ｸｽｸｽと静かに笑い声を零すところとか。
薄い唇がｷｭって上がる表情とか。
あぁ、好きだなぁって思っちゃう私は、きっと重症だ。
・
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作者名：和音
| 作成日時：2019年1月27日 13時
