・ Prolog ページ2
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絶対に関わることがないって思ってた。
話す事も、目を合わせることもないとすら思った。
だから、あの人と、恋をするなんて思ってもいなかった。
貴方に出会って9年が経って、貴方と会わなくなって6年の月日が経った。
“ 同窓会 ”
こんな機会があって良かったって思う。
見た目も中身も割と変わった私だから、みんなに引かれないかな、とか、忘れ去られてないかな。なんて不安に思いながらドアの前に立ち尽す。
『…どうしよ、』
そう呟いた時だった。
松村「入らないの?」
ずっとずっと、聞きたくて、会いたくて、会いたくて仕方なかった、…大好きな人の声。
ゆっくり振り返れば、あの時よりもちょっと背の高くなった、垢抜けた貴方がいて、思わず泣きそうになった。
松村「…久しぶり」
これは、私と貴方が出会って9年目の、私と貴方が離れ離れになって6年間の空白と、貴方の隣で過ごしたたった秋から冬にかけての半年の記憶が織り成す物語。
松村「…会いたかった」
『わたし、も、』
苦くて苦くて苦くて、苦しくて苦しくて泣いちゃうような、過去のお話。
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つばさ(プロフ) - 今、こういった低評価で悩まされてる作者様が増えています。とても面白いのであまり気にせず更新して欲しいです。ちなみに7つめの原石…も読ませて貰ってます!七瀬様のペースでご無理なく! (2021年9月3日 16時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2021年9月3日 0時