IF話 入学式 ページ9
小春日和と言うべきか…春の風が幸せな日を知らせてくれる
そう今日は記念すべき日、空木高校の入学式の日なのだ
そして蝶々がアタシの周りを飛んでいる
「キミたちも祝ってくれるのかなぁ?ありがとうねぇ〜」
そう蝶々に言って校門をくぐる
でも校門付近にめっちゃ人倒れてるんだけどぉ。なんでぇ〜?
不思議に思いながらも、あんまり気にしないようにして
進むと校舎に入るための扉に人が立ち往生していた
ひぇ〜…こわぁい。でも退いてもらわないと入れないんだよなぁ
めんどくさいけど…話しかけるかぁ〜
「すみませぇん、退いてもらう事できないですかねぇ?通してほしいんですけどぉ〜」
「は?なんだよテメェ?見ない顔だな?」
「あ、申し遅れました アタシ、今年から栄進クラスに入る蒲生美武と言いまぁす」
「ハッ、おいコイツ栄進だぞ!」
「栄進のお偉い様が俺らに何用ですかぁ〜?ハハっ!」
「え〜、通してくださぁい。お願いしまぁ〜す」
アタシの間の伸びた言い方に腹が立ったのか否か、いきなり胸ぐらを掴まれた
嫌だなぁ、服がよれちゃうや
「うるせぇんだよ、このっ…!あ…むっ、ムカデっ!?」
なぜムカデ?アタシはムカデなんて連れてきていないぞ?
と内側のスカジャンの隙間からムカデがアタシの胸ぐらを掴んだ男の子を睨んでいた
今にも男の子を咬みそうな勢いで…
「ヒッ、やっ…ごめんなさぁぁぁぁい!!……」
その男の子が一目散に逃げていったら他の子たちも逃げて行った
あの子が苦手な子でよかったぁ〜
「逃げちゃったぁ〜…あ。ありがとうねぇ〜 どこから入ったかは知らないけど…アタシを守ってくれてありがとう。キミが一番偉いよぉ〜!流石はアタシのムカデだぁ〜!」
アタシの言葉が分かったのか、ムカデはスカジャンの裏に潜っていった
さぁて…これでやっと校舎に入れる……あ、一番大事な事を忘れていたよぉ〜
学校の花壇に行って、そこにいる虫ちゃんたちに挨拶するんだったぁ〜!
「校内に入るのは後だよぉ〜、まずはここの虫ちゃんたちによろしくお願いしますって挨拶するんだぁ〜!そうと決まればぁ…しゅっぱーつ!」
幸い入学式までは時間もあるし…しばらく戯れていようかなぁ…
そう思い、アタシは学校の花壇に向かって歩みを進めるのだった…
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TENN - 夜宵ノ良さん» 分かりました。改めまして、此の度は関係組の御承諾誠に有り難う御座いました! (1月7日 23時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - TENNさん» はい、大丈夫です。こちらも記載させていただきますね (1月7日 22時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
TENN - 夜宵ノ良さん» 大丈夫ですよ。関係組誠に有り難う御座いました。他に補足等無いのでしたらCS記載の方に移りたいと思いますが宜しいでしょうか? (1月7日 22時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - TENNさん» はい、大丈夫です!ではこちらは「愛ちゃん」と呼ばせて頂いてもよろしいでしょうか? (1月7日 22時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
TENN - 分かりました。では愛からは「美武ちゃん」と呼ばせて頂きたいのですが大丈夫でしょうか? (1月7日 21時) (レス) id: 62190880e4 (このIDを非表示/違反報告)
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