推しが彼氏になりまして【爆豪勝己】 (ページ4)

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ぎゅー、と少し痛いくらいに抱きしめられる。
私の肩に額をうずめてる爆豪くんは大きい5歳児みたい。

｢勉強しろよ…｣
｢んな理不尽な…、じゃあ離して～！｣
｢むり｣

言ってることも5歳児だった。
｢嫌なんかよ｣と少し顔を上げて見上げるようにそう聞かれてはもうたまらない。
お？なんだその可愛さは？おじさん襲っちゃうぞ？？？

｢きっしょいこと考えんだろどーせ｣
｢ば、ばれとる｣

馬鹿が、とピンッと軽くデコピンされる。
～～～～！！ほんと慣れない！！こんな爆豪くん！！
前だったらもっと容赦なくビシンッ！くらいの勢いで手出してきたはずなのに。

彼氏になってからの爆豪くんは言葉こそは乱暴の時が多いけどほんとに大事にしてくれてる。

｢…ん｣
｢え゛ｯｯｯｯｯ｣

すると、グン、といきなり顔を近づけきた爆豪くんに抱かれたまま驚いて身動ぎする。
ｼﾞｰ､と私を見つめてくるその赤い瞳が言いたいことは分かっている。

あたふたしながら、少し下に俯くと｢…こっち見ろ｣と顎を控えめに持ち上げられる。

そのまま距離が近づいてきて…、爆豪くんの吐息が私の口に………、

｢む、無理～～～～！！！！！！｣
｢痛(イダッ)っっ！！｣

かかるまえに思い切り突き飛ばしてしまった。