子犬のワルツ ◯ Ninomiya.K

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「ふふっ」て笑った二宮さんが

「ねぇうまかったよ？」って繰り返す





『あ、はい…』


和也「はいって(笑)嬉しいとかよかったーとかさ、そういうの欲しいんですけど」


『………、』


和也「あーもう何で泣くのよ(笑)」





嬉しいとかよかったーとか

そんなのは二宮さんを見た瞬間とっくに超えてて



だからそんなんじゃ全然足りない



だけどそれ以上の言葉が見当たらないから

何て言ったらいいのか分からないの





和也「オレはね、すげぇうまくて…すげぇ嬉しかったよ」





まんまるの手が私の髪をくしゃくしゃイタズラしてる





和也「でもさぁ…」


『………、』


和也「あんなに大量に頂いちゃったらね、」


『ごめ…なさ、』


和也「ちがくて(笑)」





ズビズビ言いながら話を聞く私を見て

優しく笑った二宮さん



イタズラしてた髪を耳にかけて

そのまま両手で顔を包まれて





和也「なんつーの、…あんだけ大量に持ってこられるとさ」


『………。』


和也「来るタイミング逃すっつーか」


『………ん？』


和也「だーかーらー(笑)全部飲むまで来づらいっつーか、」


『………、』


和也「なんつって早速来ちゃいましたけど」


『……二宮さ、』


和也「ん？」


『来てくれてありがと…、すごく嬉しい…です』

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