子犬のワルツ ◯ Ninomiya.K

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《 N 》



結局Aちゃんの店に

行くことも出来ないまますぎた一週間



そういや連絡先も知らないんだってことに

気づいたけど今さらどうしようもなくて




やっとで大阪から帰ってきたオレを待っていたのは

更なる過酷なスケジュールだった





相葉「…大丈夫？」


和也「あ？なにが」


相葉「なにって…すっごいクマだよ。ほらここ」




収録終わり、

二人掛けのソファにまるまってたら

伸びてきた指でツンツンとそこを突つかれる





相葉「…大阪から帰ってきてからもう一週間だよ？ちゃんと寝れてないの？」


和也「んー…うん」


相葉「そっか…」





シュンとした相葉さんの声が聞こえる



「何でお前が落ち込むんだよ」って

突っ込んでやりたいけど

終わりが見えなくなりそうだからやめといた



ら、





相葉「ねぇねぇリーダー」


大野「んー？」


相葉「ニノのマネージャーどこにいるか知らない？」


大野「…なんで」


相葉「ちょっと一言物申してくる！！」





普段は穏やかな相葉さんが鼻息を荒くして

楽屋から出て行こうとしてるもんだから





和也「ちょいちょい、そこのおにーさんよ」


相葉「あっ、ニノは寝てて！ねっ！！」


和也「いやいやそういう訳にはいかないでしょうよ」


相葉「でもっ、」


和也「大丈夫だよ。寝てないのはあの人も一緒なんだから。つーかマネージャーの方が大変だろ」


相葉「でもさ…」


和也「本当に大丈夫だから。そんなにワタシを労わりたいなら珈琲淹れてよ。あ、濃くしてね」

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