野郎組と二週間。

07:day1 ページ7

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『さっそく嫌われてますよね？』



「へ？いや、そんなことないと思いますけど……」



『誰一人として、話しかけてくれないんですよ？！やっぱり男子オンリークラスにはゴリラみたいな体育教師がよかったんだ……』





貧弱な女子大生じゃダメなんだ、もっと屈強な男の先生の方が……。



なんて、項垂れてると、




「まだまだこれからですよ、九村先生は十分素敵です、きっとあいつらも照れてるだけですよ」




と頭を撫でられる。



うう、花岡先生、やっぱり好きになってもいいですか？



既に折れかけた心、ちょっと泣きそうになって花岡先生を見上げると、アタフタしている。





「こ、これはセクハラじゃないよな？下心とかはなくて！」



『全然平気です！』





むしろ大歓迎、いくらでもどうぞ！





「じゃあ今日は授業観察だけだから、好きにクラスを覗いてやってくれ。指導案は放課後検討しよう、」



『はい、よろしくお願いします』




花岡先生と分かれて、実習生室に向かう途中、後ろからAせんせー！！と大きな声と足音が聞こえてくる。



この声は、




『橋本くんだ、』


「Aせんせー、一昨日ぶり」


「はしもっちゃん、走ると怒られるよ」





少し遅れてきたのは、




『井上くんも』



「いいなー、Ｇ組、Ａ組に来ればよかったのに」



「ホントだよ、A先生なんでＧ組に行っちゃったわけ？」



『国語の花岡先生の担当してるクラスがＧ組だから？』



「ふうん、まあ、A先生は俺らの先生だからね」




井上くんも橋本くんもかわいいなぁ。





『休み時間私がぼっちで泣いてたら助けてね』



「もちろん！」





……Ａ組ににいきたいなぁ、



ああでも、花岡先生のクラスがいいな、なんてね。





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