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「え〜?なんで?」

むぅ、と唇を尖らせる亮ちゃんを盗み見る。
背は、中学の頃より大きくなっていて
声は変声期途中なのか、高いけど少し掠れてる。
顔つきも、あどけなさが薄れていく代わりに
凛々しくなった。

亮ちゃんは、変わってく。
これからもどんどんカッコ良くなって
人気者になっていっていくんやろな。

少し前にあったはずの背中は
もうだいぶ、遠い。


「行こうや〜俺腹減って死にそうやねん」

俺は、いつまでこの場所に突っ立ったままなんやろう。
いつまで、この終わりがない中を。

じりじりと、焼けつく胸が痛い。

「なぁ、おーくらぁ」

…うるさい。

「そういえばおーくら、ダンス上手くなったな!今度さあ…」

「うるせぇ!!!」

あ、やばいと思ったとしても時すでに遅し。
声は練習場の隅々まで響き渡って
空気に溶け込んでいったあとも、誰も何も言わないから、レッスン場は静寂に包まれる。


何も言わない代わりに、皆んなの驚いた目が俺に突き刺さる。
亮ちゃんの見開いた目も。


「…ごめん」

振り絞って出した声は、想像以上に情けなく小さい。

いたたまれなくなって、その場を飛び出した。亮ちゃんの顔は見れなかった。









夏の夜の空気は湿っていて、あまり心地いいものやない。
けど、まだ外というだけマシなのかもしれない。

ゆっくりと息を吐き出せば
頭は冷静になっていって
それで余計に、ついさっきの自分の行動に嫌気がさして、俯いた。




「おーくら」

なだめるような声が聞こえて、振り返るとヤスが立っていた。


レッスン場から追いかけてくれた優しさと
恥ずかしさとが入り混じって、何も言えないでいる俺の横にヤスが座る。

オレンジジュース持った手が差しのべられて
それを受け取ると、ヤスは今日もあちぃなぁ、なんて呑気に呟いた。

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設定キーワード:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 錦戸亮   
作品ジャンル:恋愛
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あくび(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです。これからも面白いと思ってもらえるよう、頑張って更新しますので是非、結末がどうなるか見届けてください(^^) (11月2日 23時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - この話が本当に面白くて毎日の日課です^^これからも更新楽しみにしています!!私的には大倉くんで結末があるほうがさらに楽しみです(^^) (11月2日 20時) (レス) id: cc42456779 (このIDを非表示/違反報告)
あくび(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして、とても嬉しいお言葉ありがとうございます(TT)結末は決まっていて、それに向かってチマチマと書いているので、是非これからも更新楽しみにしていてください。 (10月30日 22時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。ステキなお話で楽しみに読んでます。大倉くんと錦戸くん、どちらとくっついてしまうのかドキドキで、更新が楽しみです (10月30日 10時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくび | 作成日時:2020年10月27日 22時

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